A. 志望動機を読む相手=採用担当者の気持ちを考えてみましょう。
ついつい陥りがちですが、志望動機は壁に向かって見せるものではなく、採用担当の人事に見せるものです。あなたが採用担当者であると考えてみてください。あなたの手元には何百枚、何千枚ものエントリーシートが届いてます。これらをすべて、期日までに読んだうえで評価をしなければなりません。しかも、あなたには他の仕事もあります。そんな浮かない気分でエントリーシートに目を通し始めると、目に飛び込んでくるのは学生が書いた意味不明な文章ばかり…どうでしょうか?考えただけでも辛い仕事であることが分かりますね。
自分の書いた志望動機(ES)は、このような精神状態の人事に読まれると覚悟した方が良いでしょう。したがって、「一読して頭にスッと入ってくる明瞭な文章」を書くように心がけましょう。では、具体的にはどうすれば良いのでしょうか?
ポイントはいくつかありますが、1つ気をつけて欲しいのは「問に正面から答える」ということです。「あなたが弊社を志望する理由は何ですか?」と問われたなら、それに対する答えは「私が御社を志望する理由は、~~です」というものにすると良いでしょう。志望動機という自分のカラーを出せる質問事項においては、ついつい自分のことを長々と語ろうとしてしまいます。しかし、まずは結論を完結に述べたあとで、情報を付加していきましょう。コンサルタントは結論がなかなか見えてこない文章を嫌うため、内容の巧拙にかかわらず、主張や結論が後の方に書かれている形式の文章には低い評価を与えていると考えて良いでしょう。
その他のポイントとしては、他のコンサル会社ではなく、この会社をなぜ選ぶのかを伝えられると良いでしょう。人事からすると、「本当にコイツはウチの会社に来たいのか?」ということは大きな関心事項です。
まとめると、問に正面から答えることを心がけ、理由ではなく結論を先出しした文章形式で、他社ではなくこの会社をわざわざ選んだ理由を書くことができるとよいでしょう。
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