開催 | 2017.10.23 18:30-21:30 
登壇企業 | 株式会社野村総合研究所(NRI)

EVENT REPORT | No.004

「なぜ外コンではなくNRI?」NRI流のコンサルティングに迫る

野村総合研究所(NRI)の経営コンサルティング部門の採用を担当されている中山様に、コンサルティング業界の魅力、とりわけ、NRI流のコンサルティング、人材育成などについてお話しいただきました。「NRIには若手に圧倒的な裁量権を与えて育成する風土がある」「海外で働きたい人にとってこそNRIは面白いフェーズにある」とはどのようなことなのでしょうか。NRIの魅力に迫ります。
NRIでは2020年卒の本選考のエントリーを開始しています。詳細はこちら

イベント開催概要

イベントタイプ

特別対談

開催日時

2017年10月23日(月)

18:30-21:30

開催地

スローガン株式会社 セミナールーム

東京都港区南青山2-11-17 第一法規本社ビル 2・3F

スピーカー

株式会社野村総合研究所(NRI)

産業界トップ企業や官公庁の課題解決を行う国内最大手級ファーム。予測・分析・政 策提言などによって問題発見から解決策を導く「ナビゲーション」と、その解決 策を業務改革やシステムの設計・構築・運用によって実現する「ソリューション」。 これら2つを相乗的に機能させて提供することで、企業理念である「未来創発」 を実現します。

中山 太一郎

なかやま たいいちろう

株式会社野村総合研究所

コンサルティング人材開発室 上級コンサルタント

2008年4月新卒入社。放送局・製造業系のクライアントを対象とした経営コンサルティングに従事し、現職。人材開発室では自社の人材戦略立案、採用、研修を担当している。(※所属は2018年3月時点)

中山

「野村総合研究所」という名前はみなさんご存知かもしれませんが、何をやっている会社か知っていますか。

会社全体としては、企業・官公庁の問題解決に取り組んでいます。問題解決の手段として、私たちは大きく2つの事業を持っています。1つは「経営コンサルティング部門」、もう1つは「ITソリューション部門」です。

今回は経営コンサルティング部門についてお話しします。また、コンサル業界についてはご存知の方が多いようですので、コンサル業界全般というよりは、NRIが他のファームとどこが違うかに力点を置いてお話ししようと思います。

若手の裁量権×長期育成

中山

NRIには、若手に圧倒的な裁量権を与えて育成する風土があります。

コンサルティング自体がそもそも成長に資する仕事だとは思うのですが、NRIは特に、権限を付与することで育成するということに取り組んでいます。

しかし、NRIでは、入社2〜3年目にはプロジェクトリーダー、4〜5年目には営業も担当することが可能です。

一般的に、コンサルティングファームにおける営業はパートナークラスの方、プロジェクトリーダーはマネージャークラスの方が行う仕事です。

しかし、NRIには若いうちでも「やっていいよ」と言ってもらえる環境があります。

なぜでしょうか。その理由は「長期的に育成する風土」にあると思います。

私たちの会社は、Up or Outではありません。ですので、先輩としては、後輩を一人前に育て上げたほうが「得」なのですよね。早くから後輩が育った方が、自分も楽になりますよね。

だからこそ、多少のリスクがあっても若手にプロジェクトリーダーを任せるなどします。(詳細は後編を参照)

また、ちょっと極端な例ではありますが、仮にスキーがすごく好きな若手社員がいるとします。スキーに関する案件をやってみたいけれど、そのような案件はまだないとします。それならば、「じゃあ、営業に行ってみようよ」ということになります。

そこで実際にお客さんと話して、問題意識があるのであれば、プロジェクトになり得ます。そして、そのプロジェクトに一番モチベーションがあるのは、そのスキーが好きな若手社員ですよね。ではプロジェクトリーダーをやってみようよと。

そのように言ってもらえるのが、NRIの特徴だと思います。

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声をあげ続けることによって想いのある案件に関わる

質問者

自分が希望した領域の案件をやりたいと思ったとき、どのくらいその希望は通るのでしょうか。また、ある程度専門性を身に付けたときに、別の分野を希望した場合、その希望はどれくらい通るのでしょうか。

中山

確率は結構変動すると思います。何によって変動するかというと、1つは「声をあげているかどうか」だと思います。

これは他のファームと結構違うと思いますので、背景から説明しますね。

NRIでは、パートナーという特定の層が案件をとってきて、アサインマネージャーがアサインするという構造ではなく、それぞれのコンサルタントたちが案件をとってきてそれぞれアサインし合っています。

ですので、「私はこういうことが好きなんだ」「こういうことがやりたい」ということを言い続けていると、そのような案件が出てきたときにアサインされやすくなります。

また、もう1つの変動要因は、自分がそのときどれくらいアサインされているか、自分の身体がどれくらい埋まっているかだと思います。その2つの掛け算で確率は変わってきます。

「これをやりたい」と言っていると、マネージャーが関連する案件を探してくれたり、もしくは自分が特に興味のある案件に関わっているときには他の案件をなるべくストップしてもらったり、そのようなことはあるように思います。

よくある誤解「NRIはドメスティックな会社」?

中山

最後に、NRIに関してよくある誤解を解いていこうと思います。 よく言われるのは「NRIってすごくドメスティックな会社なんじゃないの?」ということです。

現在、海外売上は3割ほどです。私が入社した頃は1割ほどでしたのでだいぶ伸びてきました。しかしまだまだグローバルコンサルティングファームとは名乗れないと思っています。

私たちは、グローバルに「チャレンジしている」コンサルティングファームです。

この中に「将来グローバルに活躍したい」「グローバルな仕事がしたい」と考えている人はどれくらいいますか?

(会場挙手)

ありがとうございます。結構いますね。

そのような方達は、どのような企業に就職するのが自分にとって面白いのか、もう少し深堀って考えてみるといいと思います。

海外で働きたい人にとってこそNRIは面白いフェーズにある

中山

日々英語を使う環境がいいのか、それとも色々な国に海外出張に行きたいのか、あるいはどこかの国に駐在したいと思っているのか・・・。このどれかによっても、就職先は変わりますよね。

NRIのようなフェーズの会社はどうなのでしょうか。

例えば、南米のプロジェクトが立ち上がったとします。しかしNRIには南米の拠点がありません。どうするかというと、南米まで出張して、現地でリサーチを行うなどする必要があります。

非効率ですよね。グローバルに拠点があるファームであれば、電話1本かけて現地の社員に調べてもらい、アウトプットを使えばいいのですから。この方がよほど効率的です。

しかし、一社員としてどちらが面白いかというと、海外で仕事がしてみたい人にとっては、実際に自分で現地に行く方が面白いかもしれませんよね。

また、例えば南米の仕事が今後増えてきたら、私たちは南米に一から拠点を作らなければいけませんよね。

そのようなときは、一番リソースのある東京本社から人を送ります。その上で、現地でコンサルタントを雇い、拠点を立ち上げるところから行わなければいけません

最近はそのようなケースが増えてきました。ですので、そのようなフェーズに興味がある人にとっては面白い仕事があると思います。

後編では、様々な業界を比較した上でNRIに新卒入社した河邊様と、日系大手証券会社の投資銀行部門と外資系コンサルティングファームを経てNRIに中途入社した飯塚様に、入社理由や他の業界・ファームとの違いをお話しいただきます。

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