大手外資系ファームを内定辞退し、
ベンチャー新卒5年目社員が教える、
自分に適したコンサルティングファームの選び方とは?

社員インタビュー
株式会社エル・ティー・エス
vol.02

坂内 匠

Takumi Bannai

株式会社エル・ティー・エス 業務分析 & CRM推進グループ マネージャー

2012年新卒入社、マネジャー。CRM領域にてクライアントの業務改善や移行計画の策定をご支援。市場調査等の中長期戦略のご支援も担当。データ分析のサービスを立ち上げ、サービス責任者を務める。

与えられるブランドではなく、 自らブランドを築いていきたいという想いで大手外資系の辞退を決断

Q 就職活動時はどのような考えをもって 活動していましたか?

私の就活時は2016年よりも全体的な就活スケジュールが前倒しだったこともありますが、9月頃には完全にコンサルティング業界に絞っていました。 私は学部卒なので3年時の夏にさまざまな業界や企業のサマーインターンに参加しましたが、コンサルティングやIT業界は成長市場だし面白そうだなと感じつつも、志望先を1つの業界に絞れなかったこと、1つの企業や職種にとらわれず色々な業務を経験したいと思ったこと、の2点が大きな理由です。あとは単純に自身の性格として“飽き性”ということもあり、業務変化のサイクルが早いコンサルティング業界は相性が良さそうだなとも思いましたね(笑) LTSのことを知ったのもサマーインターンの時期でした。最初からLTSに興味をもっていたということではなく、とある就活メディアで見かけて、たまたま予定が空いていたので行ってみた、というのが本音なところです。

Q 外資系コンサルティングファームからも内定をもらっていたと聞きましたが、 なぜ日系ファームであるLTSを入社先として選んだのでしょうか?

最後は直感で決めましたが、選考の過程で両社に対して自分が感じる印象に大きな違いがあったことは事実です。 たとえば面接の対応。私が内定をいただいた外資ファームの最終面接は現場マネジャーが対応してくれましたが、一方でLTSの最終面接は社長が対応してくれました。LTSは会社として新卒採用に本気なんだな、というメッセージがひしひしと学生にも伝わってきましたね。 加えて、面接を通じて多くの社員とお話する機会をいただいたのですが、「将来どちらの企業の社員のようになりたいか?」と自問した際に、「LTSにいる大人のようになりたい」と素直に思えたため入社を決意しました。 もちろん友人・知人には、「なぜブランドもあって待遇も良い外資系に就職しないのか?」と不思議がられましたが、個人的には気にしていませんでした。 今思うと、就職活動の軸として「市場価値の高い人材になりたい」ということを強く意識していたため、直感的に「ブランドを与えられるのではなく、自分でブランドを築いていきたい」という想いがあり、知名度では劣るけれど若くしてリーダーや責任が重い役職につけそうなLTSを選んだのかもしれません。

入社前から実現したかった“データ分析”事業を形に

Q 入社後はどのような仕事に携わっていきましたか?

入社直後の3カ月間はOJT(On the Job Trainingの略。実際の業務を体験しながら行う研修のこと)だったのですが、直前まで学生だった身からすると結構ハードな日々でしたね。 研修終了後に配属が確定し、私はCRMチームに配属となりましたが、蓋を開けるとその部署は出来上がったばかりで明確な業務領域がなく、パートナー企業と試行錯誤しながら事業・サービスを創っていくフェーズ。 まずは現場を理解しなければ事業・サービス創りもできないということで、CRMにおいて重要な機能である顧客とのコンタクトセンターで、自ら2カ月間電話対応を経験しました。 それと同時期に、入社前から個人的に興味があったデータ解析に関する知見を業務外の時間や休日を使って深めていたのですが、クライアントとランチをご一緒した際、いまデータ分析の勉強をしていると話をしたところ、「うちでやってほしい分析業務があるから、やってみないか?」ということでクライアントがデータ分析案件を紹介してくれたんです。早速上司に相談したところ、「良いんじゃない?やってみたら?」と二つ返事で言っていただき、結果的に入社半年くらいで新規事業のような、これまで社内に存在しなかった取り組みを始めることになりました。 しばらくしてそのクライアントからデータ分析業務によって正式にコンサルティングフィーをいただけるようになり、非常に嬉しかったことを今でも覚えています。 そのまま入社2~3年目には、自分がクライアントに提供したデータ分析の知識やノウハウを資料にまとめ、問い合わせがあった企業をセールス担当として訪問し、企業の課題をヒアリングした上で、自分がこれまで蓄積したノウハウとその企業内に蓄積されているデータを活用してどのような事業・サービスが創れそうか企業と一緒に考える、というクライアント視点に立った関わり方をしていました。 既存業務に加えて自ら立ち上げたこのデータ分析サービスの業務を抱えていたため、大変忙しい時期を過ごしましたが、2年目という若い時期に、コンサルティングファームにいながら、0からサービスを創っていく経験を積めたことは貴重な財産です。 最近ではビッグデータの流行と、自社の評判も広がってきたおかげもあり、マーケティングやデジタル領域で分析に関するお問合せをいただけるようになったため、データ分析支援事業をLTSとして正式に立ち上げ、私が事業責任者を務めながら更なる業務拡大に励んでいます。

大手ファームと異なり、1年目から現場も最先端の場も 当事者として舞台に立つ醍醐味

Q LTSでの仕事の醍醐味は何でしょう?

新卒をはじめ、若手でもクライアントと直接対話できる点と、チャレンジを奨励する環境がある点でしょうか。 大手の外資・日系コンサルティングファームですと、年次や役職があがらなければフロントに立てない仕組みになっていることも多いですが、LTSでは新卒からクライアント先に常駐し、日夜を共に過ごします。私自身がデータ分析支援事業を立ち上げることができた理由にも関わりますが、クライアントへの価値提供を考える上で、現場に出ていないと発想が空想になりがちですし、思いついたアイデアが実現される可能性も低い。LTSであれば「クライアントにも了承を得ました」と自ら120%の自信をもって新しい取り組みを社内に提案できるため、思いついたアイデアを早いスピードで形にしていきたい方にはぴったりの環境かと思います。 また、LTSでは社長が率先して、活躍している若手の海外視察を推薦しています。クライアントの課題解決であるコンサルティングビジネスの枠組みに囚われず、アサインナビを始めとする自社事業開発も推進しているためです。 私も昨年、2週間シリコンバレーに滞在しました。データ分析関連のスタートアップとディスカッションをしてインスピレーションをもらうため、また日本でのビジネスを加速させるビジネスパートナーを見つけるため、という2つの理由からです。 シリコンバレーの企業と話してみて気が付くのは、思っているほど遠い存在ではない、ということ。自分と同世代の若者が、会社を3年以内にこういうように成長させたい、必ず世の中に必要なソリューションになるはずだ、と熱っぽく説明している姿を見て、「自分も負けていられないな」と思いました。 もちろん業務としても、実際に現地で出会った企業の日本法人をLTSのビジネスパートナーとして、現在共同でビジネスを行っています。 私以外のメンバーも、BPO団体の国際的カンファレンスで日本のBPOトレンドをアピールしに行ったり、世界中の企業の経営陣が集うCRMのカンファレンスで業界トレンドをディスカッションする場に参加したりしています。 日本国内に留まらず、世界を知る仕組みがあることは自らの成長を促進させる上で非常に有益な環境です。

クライアントと深い人間関係を築いていくスタイル

Q 同世代で事業会社に行った方や 大手外資系ファームに行った方と比較して、 仕事の進め方にどのような違いがあるとお考えですか?

事業会社との違いで言うと、成果を出すまでのスパンがコンサルティングファームの方が圧倒的に短い、という点が挙げられます。事業会社が行う事業は半ば永続することを目的としていますが、コンサルティングの場合は短い場合1カ月、長くて数年内という限られた期間で結果を出すことが求められています。どちらが良い、悪いということではないのですが、もともと事業会社に勤めていた方がLTSに転職されて来た際に、「考え方や物事をすすめるスピードがゆっくりしているな」と思うこともありますね。限定された期間で最大の成果を出すことが求められることも、コンサルタントがキツイけど成長できる、と言われる所以です。 大手外資系コンサルティングファームではなく小規模ファームに入社するメリットは、プロジェクトが小型でサイクルも早く、かつ掛け持ちが普通のため、多様な経験を短期間で積める、ということでしょうか。おそらく学生の方が「コンサルタントって色んな業界の色んな仕事に関われていいよね」という時のイメージと近いと思います。 LTSの場合は、現場への展開・定着化の案件に拘りがあり、中長期でクライアントの現場にどっぷり浸かりながら深い人間関係を築いていくスタイルも多いです。 短いサイクルの小プロジェクトを回しながら、じりじりと大きな目標に向けてクライアントと前進していくやり方は、クライアントとの信頼関係の深化を実感できる面白さがあると思います。そうしたLTSの仕事の進め方には勿論厳しさもありますが、スキル面だけでなく人間力が問われるような環境なので、それを望む人にはマッチすると思います。 一方で、ブランドのある大手ファームの方が大型プロジェクトに携われることも事実ですので、自分がどんなキャリアを築きたいのか、どのようなスタイルを好むのか、よく考えて企業選びをすると良いでしょう。

非常に高いレベルのベーシックスキルと 圧倒的な努力が活躍するための土台

Q コンサルタントとして活躍するために必要なスキルはありますか?

月並みですが、ビジネスパーソンとして一般的に必要なベーシックスキルを非常に高いレベルで身に付ける必要があります。たとえば人の話を聞く、チームメンバーと上手にコミュニケーションが取れるといった能力のこと。なぜならば、少し考えれば分かる通り、業界に特化したスキルはクライアントの方が高いためです。ではなぜクライアントはコンサルティングファームに仕事を依頼するか?それは一重に、基礎スキルが高い人材に短期間集中的にビジネスプロセスに入り込んでもらうことに価値を感じてくれているから。対人スキルや業務処理能力が高い人材こそが、クライアントがコンサルティングファームに求めている人材だと思っています。 学生の方と話していると、「コンサルティングファームではどんなスキルが身につきますか?」とよく聞かれますが、これも正解はないですね。(笑) 言うならば、千差万別。自分がどんなクライアントを担当するか、どんな業務にアサインされるかによって身につくスキルや専門性はまったく異なります。誤解を恐れずに言うと、運の要素も大きいですが、自ら勉強・学習することに寄って携わりたい業務を行うチャンスを手に入れるコンサルタントも多いため、本当に“人による”という一言に尽きますね。ただし運を引き寄せるには努力が大切です。努力が報われるとは限りませんが、実力を持ってクライアントからの厚い信頼を受けるコンサルタントは皆、大変な努力を積んでいると感じます。 ちなみに、LTSが得意とする現場への展開・定着化のフェーズではさまざまな方々を巻き込むことになるため、高い共感性が仕事で求められるし、スキルとして磨かれていくポイントだと思います。社内の研修においても、共感性をいかに高めていくかという点が全社的な教育として進んでいます。

コンサルタントに向く素養は、 色々なことを「チャンスだ」と捉える旺盛な好奇心

Q 最後に、コンサルティングファームへの就職を考えている就活生に 一言お願いします。

新しい業務にアサインされたときに、「また勉強するのか、嫌だな、面倒だな」ではなく、「新しい知識を得るチャンスが来た、うれしいな」と思える方は、コンサルタントとしての働き方がフィットする可能性が高いです。コンサルタントとして知識を身につけた後に将来起業したい、事業を立ち上げたい、と思っている方も多いと思いますが、LTSのようにコンサルタントとしての顧客課題解決と、事業主体としての事業創造、どちらの経験も積めるユニークなポジションを取っているコンサルティングファームも増えていくはずです。コンサルティングファーム、と言っても数百、数千と存在しますので、すべての企業を同列に捉えるのではなく、また会社の看板によって自分が本当に欲しいものを見失うのではなく、自分のキャリアプランや求めている経験に合ったファームを見極めて欲しいと思います。

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