このページでは、ZSアソシエイツの選考情報とその対策について紹介します。
ZSアソシエイツは、アメリカに本社を置くコンサルティング・ファームの1つです。1983年に創業して以来、世界をリードする数百もの企業の経営陣と共に、肩を並べて業務に携わってきたグローバルファームの1つです。また、製薬・医療用品業界の営業・マーケティング分野に特化した専門系コンサルティングファームでもあります。東京オフィスの規模はあまり大きくないため、上司や他の社員との距離が近く、他のファームと比べてアットホームな雰囲気であることが特徴です。
日程
最新の情報は選考カレンダーを参照してください。
応募資格
特になし。
ES
-設問内容
これまでに直面した最大の困難とそれをどのようにして解決したかを教えてください。 (200文字まで)
あなたが働く上でもっとも大切だと思うこととその理由を合わせて教えてください。 (200文字まで)
Webテスト
60分で10問~15問のWebテストを解きます。アンケートフォームで作成された独自の問題で、社員が作るため内容は毎年(?)変わるとのことです。内訳は計数6問、英語(クリティカルリーズニング)4問です。問題の行き来は自由に可能で、問題によって難易度がかなり違うため解けそうな問題を先に解いたほうが良いでしょう。全問解くのは至難の業で、解けなくても通過出来ます。数学には一部数学Ⅲの範囲も含まれるそうですが、このためだけに就活の時間を割くのが適切かは自信の学力と相談して決めましょう。
電話面接
Webテストを通過すると、電話面接が行われます。電話面接の時間はこちらが指定でき、指定した時間になると日本人もしくは外国人の方から電話がかかってきます。面接というより英会話力のテストといった感じで、自己紹介や簡単な志望動機などを聞かれ、それに対してこちらも英語で応答するとうい形式で進んでいきます。時間は10分ほどと短いので、質問も7~8問程度のようです。
次のステップは面接ですが、一次面接と二次面接は同日に行われます。
一次面接-1
次に行われるのが富国生命ビルの本社での面接です。初日は一次面接と二次面接が行われ、一次面接だけで落とされることはなく全員が二次面接まで行うようです。一次面接の所要時間は30分程度で、3ページに渡る資料を渡され、各ページに表と問題が記されています。設問自体は単純な加減乗除が中心ですが、問題文や表が英語で書かれていること、限られた時間でできるだけ多くの問題を解く必要があることに注意しなければなりません。また、問題自体は数値を求めることを要求していますが、面接ではどのように算出するかの思考プロセスのみを見られているようです。資料にはある製薬企業が新製品を導入するに当たり、考慮しなければならないデータが記されているようです。詳細例を以下に説明します。
●1ページ目
過去5年間のアレルギーテストの回数と、市場規模の動向
1)翌年の市場規模を求めよ 2)クライアントの翌年のアレルギーテストの回数を求めよ
●2ページ目
クライアントが消費者にアンケートを行った結果、どの価格だったら何%の人が買いたいと思うかのデータ
1)価格が~$の場合の翌年の利益を求めよ
2)新製品はどの価格がベストか
●3ページ目
クライアントが行うさまざまな活動(営業、カンファレンス、広告掲載など)と、そのコスト
1)それぞれの活動のpros & consを答えよ
2)新製品の効能に懐疑的な医者が多くいる場合、どの活動がもっとも効果的か
具体的な対策方法については、個人面接対策記事をご覧ください。また、面接官とのコミュニケーションにおいては、非言語的なスキルや、自分でも気づいていないような癖やマナー違反などを意識する必要があります。頭の中で練習するのではなく、なるべく実践に近い形で練習を重ねることが望ましいです。セミナーをやっている就活支援企業のケース面接無料講座・演習を用いる人が多いので、こちらも推奨しておきます。
一次面接-2
一次面接が終わると、同じ部屋に残され二次面接が行われます。二次面接は英語での一般面接であり、よく出題される質問が順に聞かれるイメージです。面接官の方は30代~40代くらいの外人の年配の方でした。堅い雰囲気で、面接官の方はまったく笑わずに無表情でした。
-質問例
- 志望動機は?
- 学生時代に取り組んだことは?
- あなたは仕事中にミスをしました。直後にすべき行動は何ですか。
- あなたの弱みは?
- 数字に強い?
その後の三次面接から六次面接は同日に連続して行われます。
二次面接-1
後日呼ばれた三次面接は、一次面接と似たようなものでした。面接の内容は、製薬会社のマーケティング方法や営業の配置について書かれている資料(英語)を読み、それに関連した問題を数文解き、その回答プロセスを面接官に説明するというものでした。言語は日本語でも良いと言われました。印象的だったのは、新しい薬を出す中で、各地域で営業を1人増やすのにかかる費用と、営業によって得られる利益を概算し、どのセグメントに対して投資するのがもっとも費用対効果が高いかという問題です。
さまざまな資料を1ページずつ見ていき、そこに書いてある問題を解くと次のページに進める、といったケースであり、30分が経過した段階でどこまで進めているかが重要となります。
二次面接-2
四次面接は三次面接の直後に行われ、形式は日本語での一般面接です。時間は約30分です。履歴書を基にした質問をもう一度行うといった感じです。また、履歴書の内容をただ確認するだけでなくそれらの解答に対して深掘りがされます。
-質問内容
- 志望動機
- チームで何か成し遂げた経験
- 困難に直面した経験
- 上記質問の深堀り(「その時なぜそうしたの?)など)
- 逆質問
二次面接-3
五次面接の形式は一般面接であるが、一部ケース面接のような問題が見られます。
【質問例】
「これまでで何か上手くいかなかったプロジェクトの経験があるか」を聞かれました。「上手くいかなかった原因、今だったらどのような行動を取るか」を追加で質問されました。
続いて、「自分がお金をたくさん持っているとして、周囲に何人かお金を貸してほしい人がいたとしたら誰に貸すか」という質問をされました。さらに、もし自分が銀行員だったらどんな人にお金を貸すか問われました。
最後に自分の趣味を聞かれました。
ギターが趣味だと答えたところ、それを受けて、「ギターショップを開店するにあたって場所を決めなければならないとすると、どのような要因を考慮して決めるか」を問われました。
二次面接-4
ここは選考とは関係ないと言われ、逆質問タイムです。雑談のような感じでした。30分ほど時間があるのでむしろコチラからの質問が尽きないようにしっかりと考えておきましょう。
三次から六次までが行われた日から数日後、結果が通知され合否が分かります。
以上の選考をまとめると、
- ES
- Webテスト
- 電話面接(英語)
- 一~六次面接
という流れになります。
ZSアソシエイツは、外資系コンサルティングファームの中でもかなりの難関に位置しており、生半可な対策では内定を貰えないでしょう。選考を勝ち抜くには、事前の対策を入念に行うことが必須となります。