コンサルティングファームの選考でありがちな16個のミス

ここでは、コンサルティングファームの選考においてやってしまいがちなミスについて、選考の過程に沿って解説していきます。

 

ES

 

  • 締め切り直前になって焦る

コンサルティングファームのジョブは同じような時期に実施されることが多いです。そのため余裕を持ってESを作成しておかないと締め切り直前になって複数のESをこなすことになり、慌ててしまいます。2つ出す予定が結局片方の提出を諦めてしまうなんてことも…

 

Webテスト・筆記試験

 

  • 時間切れ

ファームによっては、短時間で非常に多くの問題を解かなければならない試験があります(A.T.カーニーが有名)。中には最後まで解ききれないことが前提となっているようなものもあるので、そのような試験に出会っても焦ってはいけません。重要なのは相対的に良い点を取りこのプロセスを通過することです。完答できないような難試験は周りもそこまでできていないと考える方が良いでしょう。また、(このサイトを読み)、事前にファームごとのテストの難易度や形式を把握し、心に余裕を持って臨みましょう。

 

  • 場所を間違える(本社以外での実施)

コンサルティングファームのオフィスは比較的小さいため、オフィスで多くの人数を試験することはできません。そのため筆記試験は都内などの貸し会議室(TKP、ベルサールなど)で実施することが多く、実施場所の勘違いや遅刻は絶対に避けましょう。

 

グループディスカッション

 

  • 専門用語を使いまくる

GDは周りとの協調性や、チームとして問への答えを導き出すことが最重要です。そのため、全員が議論に参加したうえで進められていくことが求められます。その際に注意したいことは、無闇矢鱈に横文字や専門用語などを使用しないことです。もしその用語の意味をわからない人がいたら、その人が議論の内容についていけなくなる可能性がありますし、用語の意味を説明している時間が無駄になります。さらに、学生がやたらとそういった用語を多用することを嫌う面接官もいるそうです。「学生が既存の本に紹介されているフレームワークをいきなり使い出したら、その時点で落とす」とまで語る面接官の方もいます。

 

  • 議論の進行がうまくいかない時にふてくされる

ありがちなのが、自分が進めたいように議論が進まないとふてくされてしまう人です。特にリーダータイプや強いこだわりを持っている人に多いですね。もう一度繰り返しますが、GDでもっとも重要なことは周りとの協調性です。GDをしていると、自分が出した意見に対して全体の同意が得られなかったり、他の人の意見が完全に間違っていると思ったりすることはよくあります!しかしそのような場合にもふてくされたりせず「そういう意見もあるよね、なるほど。」などと大人の対応をすることです。そこでふてくされてしまえば、その様子は必ず面接官に見られています。

 

  • ほかの人の意見に対して否定から入る

頭ごなしの否定は場の雰囲気を悪化させるので、やめましょう。相手の意見を受け入れる姿勢を見せた上で、自分の意見をしっかりと主張するようにしましょう。

 

  • 本質的でない部分での議論に終始する

よくあるのが、お題の本質とは異なる部分での議論を延々としてしまうことである。たとえば、はじめに議論をどうすすめるか、時間配分をどうするかなどについて決める議論をすることがあります。しかしそのようなは議論は大切ではあるものの時間を費やす点ではありません。また実際に議論がはじまってからも、細かすぎる部分、議論しても答えが出ないような議論にグループがハマってしまったら注意したほうが良いです。GDの時間は非常に限られているからです。しかし、むしろそのような場の状態を察知し、「ここの議論はこの結論でまとめて次にうつったほうが良いんじゃないかな。時間もあまりないし。」などと言えれば全体の空気を乱さず次に進めます。

 

  • 役割に固執する

役割を分担することは重要ですが必須ではありません。時計と書記1名がいれば議論はスタートできます。

「ファシリテーター役になったからその役割をこなさなければ…」と思い込み結局自分の意見をあまり言えないまま終わったりするのは、自分にとってもグループにとっても良くないです。名目上の役割はありながらも場の状態に合わせ臨機応変に対応していく力が問われています。

 

 

ケース面接

 

  • 慣れないフレームワークを使う

コンサルタントといえばフレームワークのイメージがあります。しかしフレームワークを使用することはケース面接の段階の必須事項ではありません。むしろあまり慣れていないフレームワークを中途半端に使用して、結局それに固執したり、その枠組みが有効でなかったりした場合には、面接はほぼ落とされると思ったほうが良いでしょう。

 

  • コンサルタントの誘導に流される

これは実際に、某戦略系ファームのケース面接において、議論を進めていた時の話です。はじめのフェルミ推定で自分が算出した売上高が大きすぎるのではないか、と質問されました。(「町の○○屋が1億円も儲けているイメージある?多くない?」等と言われました)。しかしそれは単純に「売上高≠利益」という話で、面接官はわざと引っ掛ける質問を出し私の反応を見ていたのです。わたしは一瞬考えたがすぐに「売上高≠利益」です、という反論をし自分の計算にそこまでおかしい点はないことを強調しました。面接官も今度は納得してくれた。このように、面接官がわざと間違った方向へ誘導をすることがあり、その時にもっともやってはいけないことは相手に迎合してしまうことです。特に相手は現役のコンサルタントであり、相手は頭がとてもよく間違ったことは言わないと思いがちなので、相手の指摘に流さてしまいそうになります。しかし、ファームが欲しているのは自分の頭で考える事ができる人材だということを忘れてはいけません。

 

一般面接

 

  • ケースだと思い一般面接の対策をしていかない

あまりないですが、面接の形式を勘違いして、一般面接の対策を怠る人がいます。一般面接もケース同様に対策なしで突破できるものではありません。しっかりとした情報収集と、形式に合わせたスクリプト作成、反復練習が大事です。

 

  • OB訪問をしない→志望動機や他ファームとの差が不明確なまま臨む

前にも述べたが、コンサルティングファームにおいてもOB訪問が非常に重要です。特に一般面接を重視するファームを志望するのであれば、面接でよく聞かれる志望動機、他ファームとの違いの認識などを自分の中で作成するときに、OB訪問が大きな助けとなります。

 

ジョブ、インターン

 

  • 方針立てに時間を使いすぎる

方針立ては必要ですが、そもそもはじめに決めた方針通りにジョブが進んでいくことはありえません。途中の状況、メンターの方のアドバイスを踏まえて途中で方針が転換されることは茶飯事です。ざっくりした最低限の方針だけ立て、適宜決定していくのが良いと思われます。

 

  • 情報収集をしすぎる

コンサルのジョブテーマに答えるには情報収集が欠かせません。しかし、情報収集はプロセスの1つであり、実際にプレゼンのパワポにのせたり、結論を導くのに必要な情報はそのうちのほんの僅かだったりします。また収集しすぎた膨大な情報は、その中からエッセンシャルな情報を選択するのに妨げになることさえありますので、情報収集がジョブの手段でなく目的になってしまっている時には、見切りをつけることも必要です。

 

  • 懇親会を飲み会と勘違い

懇親会はアルコールが出ることも有り、またジョブが終わって疲労困憊の中ということもあり、楽しく過ごしたいというのも本音です。しかし懇親会は社員さんから普段では聞けない話を聞く貴重な機会であり、またここでの態度が後の選考に影響しているとの噂があるファームもあります。気を抜き過ぎないよう注意しましょう。

 

  • 前日徹夜する

ほかの人が発表するときに寝てしまうのであまり良くないです。できれば、仮眠くらいは取りましょう。

 

 

いかがだったでしょうか。

各選考ごとに以上の点に気をつければ、きっと内定に近づけるはずです。