戦略を考え抜き質の高いアウトプットで企業の変曲点を支える。戦略コンサルタントへの道

sponsored by 株式会社ローランド・ベルガー

第2弾の連載「コンサル採用担当の本音」に登場するのは、ローランド・ベルガーのコンサルタントであり、新卒採用・トレーニングも担当する大宮さん。戦略コンサルタントとして第一線で長く活躍するために求められるスキルや素養、入社後のトレーニングや働き方、事業会社との違いなどについて話を伺いました。リアルな働き方を知り、自分がなりたいコンサルタント像を鮮明に思い描けるようにしていきましょう。

目次

プロフィール
戦略コンサルタントへキャリアチェンジした背景
効率的に働き、考え抜くことに集中する。メリハリが利いた働き方が根付く環境
質の高いアウトプットを担保するための鍵となるハードスキル
自己研鑽を重ねた先に得られる、コンサルティングの醍醐味
フラットで多様な働き方も受け入れられる組織カルチャー
自律的に思考し、物事の本質を捉える鍛錬がコンサルタントへの第一歩

プロフィール

大宮 隆之さん

株式会社ローランド・ベルガー シニアプロジェクトマネージャー

早稲田大学理工学部卒業、早稲田大学大学院理工学研究科修了。国内大手航空会社を経て、ローランド・ベルガーに参画。航空/鉄道、産業材、エネルギー、総合商社などを中心に幅広いクライアントにおいて、長期ビジョン策定、事業戦略立案・実行支援、事業計画・投資評価等のプロジェクト経験を有する。産業材、新卒採用、社内トレーニングそれぞれのチームのコアメンバーとして活動。

戦略コンサルタントへキャリアチェンジした背景

 ──初めに、大宮さんがコンサルタントとして携わっている領域や、テーマについて教えてください。

私がコンサルタントとして関わっている案件はかなり多岐にわたりますが、特に産業材やBtoBの領域に携わることが多いです

ビジネスの世界では長らくデジタルトランスフォーメーション(以下、DX)の重要性が叫ばれてきましたが、もはやDXは避けては通れない世の中になっています。DXといっても単にデジタルを活用するということではなく、その本質はデジタル環境下におけるビジネスモデルの変革だと考えています。刻々と変化するビジネス環境を的確に捉え、長く続いてきた旧来型のサービスやものづくりから脱却すべく、ビジネスモデルを組み直していく。そうして企業の付加価値を高めていくことが、私の取り組む一つの大きなテーマです。

──事業会社を6年経験した後に、ローランド・ベルガーへ入社されたそうですが、なぜコンサルタントになろうと思われたのですか?

ローランド・ベルガーのコンサルタントになる前は、国内大手の航空会社で働いていました。新卒で航空機の整備士としてキャリアをスタートしたのですが、工期短縮やコスト削減につながる改善提案にも取り組みながら業務に従事する中、入社3年目の時に企画部門に配属されました。当時、急速な収益環境の悪化から、事業計画の大幅な見直しを迫られる環境にあり、配属後は主に予算・人員計画、受委託計画の策定、新機材の導入などに携わりました。

企画の仕事で一番面白いと感じるのは、企業が勢いよく伸びようとしていたり、反対に業績が落ち込んだりする中、事業構造の大転換を図るような変曲点に携われることだと思いますので、緊張感を感じつつも、貴重な経験ができたと思っています。幸いにも、転属から4年程で会社が再び軌道に乗ったこともあり、やり切ったという実感が得られたので、次のチャレンジを考えました。

その中で、事業会社で戦略策定などに携わった経験から、経営において重要な戦略づくりに携わりたいという想いが強く、そこに特化したコンサルティングを数多く担うことができるローランド・ベルガーへの転職を決めたというのが背景です。

効率的に働き、考え抜くことに集中する。メリハリが効いた働き方が根付く環境

──入社して感じた事業会社との違いや、働き方の変化などあれば教えてください。

ローランド・ベルガーに入社して最初に感じたのは、アウトプットへのこだわりと考え抜く姿勢の強さです。

一般的に事業会社では、現状のオペレーションを確実に推進することに主眼が置かれ、行う作業・範囲なども定型的なものが大半です。また、各業務を組織として担当ごとに分担して処理をするので、個々人ベースでは輻輳する様々な業務のうち、自らが担当する領域のみを同時並行で処理していくことになります。よって、その定型的かつ同質性が高い処理に1日の大半を費やし、新たな企画などを集中して考える時間は1割も取れない、自らの仕事がどのような付加価値になったのか実感しづらいということも多いかと思います。

一方コンサルタントは、自分自身がプロジェクトでバリューを発揮することが全てです。当社では、プロジェクトマネージャーまでは複数の案件に同時アサインされることはなく、個々人はアサインされたプロジェクトへの価値提供に向けて一気通貫で取り組むことになります。ですので、全体の業務のうち、担当部分のみを定型的に処理すればよいということではなく、自らがカバーする価値提供の単位において、どのような付加価値を与えることができるのか、そのためには何をすればいいのかを考え抜くことに最もウェイトが置かれますし、その結果がクライアントへ直結するなど、仕事の質・向き合い方、その結果の見え方は大きく異なると実感しています。

また、コンサルティングの現場では物事が進むスピードが非常に早いので、そのスピードに追いついていけるように、常に自分のスキルを高めて効率的に仕事を進めなくてはいけません。入社以前から、エクセルなどのハードスキルにはある程度自信があったのですが、実際に入ってみると同じくらいのスキルを有するコンサルタントはたくさんおり、更なる研鑽の必要性を感じました。

──戦略コンサルタントは特にハードワークだという印象がありますが、実際はどうなのでしょう。

プロジェクト期間中は忙しさに波があり、ピーク時は一時的に負荷が高まることもあります。一方、谷間の時には早く仕事を切り上げる、休みを取るなどしながら、メリハリのある働き方をしているコンサルタントが多いかと思います。一般的には有給休暇取得率は50%程度、連続休暇は取れて1週間程度、休暇中も仕事が溜まってしまう、といったことが多いと思いますが、当社はプロジェクトのアサインベースで働くので、2〜3週間連続して休暇を取得することも可能ですし、休暇中に仕事が溜まることはありません。

時間ではなくバリューベースで集中して働き、休むときはしっかりと休むという「Work hard , Play hard」というスタイルは私には合っていると思いますし、押し並べて以前よりも年間の総労働時間は短くなっていると思います。

質の高いアウトプットを担保するための鍵となるハードスキル

──大宮さんはコンサルティングの他に、社内のトレーニングにも携わっているそうですが、具体的にどのようなことに取り組まれているのですか。

先ほどお話しした「Work hard , Play hard」というメリハリのある働き方は、コンサルタント一人ひとりの高いハードスキルがあるからこそ可能です。ハードスキルはいかに効率良く仕事を進めていけるかという、コンサルタントのパフォーマンスに直結するスキルなので、入社直後から鍛えられるように、新卒社員のトレーニングでも重点を置いています。

私がトレーニング担当になってからは新卒社員のトレーニング期間を延ばし、戦略コンサルタントとして欠かせない基礎的なトレーニングに加えて、エクセルのモデリングやインタビューのまとめ方、論点設計やリサーチなど実践を想定したトレーニングを多く組み込んでいます。

そうして高いハードスキルを身につけることができれば、単位作業時間を短縮し、本来コンサルタントが取り組むべき仮説思考や論点思考などにフォーカスできます。結果として、質の高いアウトプットを短時間で生み出すことが可能になると考えています。

──トレーニングを終えた後は、すぐに実践を経験するのでしょうか?

トレーニング期間終了後は、3ヶ月のOJT期間を設けています。経験を積んだシニアコンサルタント・マネージャーと共に行動し、実践を通して学ぶことができる制度です。座学でのインプットだけでは身につかないこともあるので、自ら手を動かして学んだことをプロジェクトで試しながら、コンサルティングで求められる品質水準、それを実現するために考え抜く姿勢を体感することも必要だと考えています。

また、入社直後のトレーニングではハードスキルの定着に重きを置いていますが、コンサルティングを進める上ではソフトスキルも欠かせないので、クライアントとのコミュニケーション・プレゼンテーションのスキルなどをプロジェクト経験の中で身につけられるようにしています。

自己研鑽を重ねた先に得られる、コンサルティングの醍醐味

──戦略コンサルタントとして第一線で長く活躍するために、大宮さんが意識されてきたことはありますか。

日々のコンサルティングの中だけで新しい知見を得ようとしても、年間で携われるプロジェクト数は10もありません。プロジェクトで求められる知見もどんどん変化するため、トレーニング内容も常にアップデートが必要となりますので、コンサルティング以外の場所でも世の中の動きに興味を持ち、インサイトを見つけることを意識しています。

また、プロジェクトで得た知見を一過性のものにせずに、それを深掘りしていくことも大切だと思っています。例えばプロジェクトで用いた考え方やフレームワーク・理論について、プロジェクト終了後に調べ直してみたり、自分で一つの体系を組み立てる作業をしてみるなど、知の定着にも意識的に取り組んでいます。

そうした作業を積み重ねていると、そのような知見が別のプロジェクトの中で応用できる場面も多々あり、アウトプットの品質向上に大きく寄与しているものと感じます。また、実際に私自身が体系化したものをトレーニングに組み込むことも多く、私自身も教える場に立つことで、より物事に対する理解が進んだと感じることもあります。

──最近は2~3年で事業会社に移るキャリアを選択する人も増えていますが、大宮さんはどのように考えていますか?

私はローランド・ベルガーに入社する前、事業会社で企画部門を経験していましたが、それでもコンサルタントとしてしっかり自立して活動できるようになるには2~3年は経験が必要でした。特に初めのうちは作業に追われがちで、コンサルタントとして優先すべき仕事は何かを自分で見極められるようになるまでに時間を要しました。

コンサルティングワークのどこに付加価値があるのかを見極め、効率よくプロジェクトを進めていけるようになったのは、シニアコンサルタントになったあたりからです。そうして考えることに集中し、自分自身が描いた戦略を実現したり、それらを構造化していくことができるようになってこそ、コンサルティングの真の面白さが味わえると思います。個人的にはそこまで辿り着く前にコンサルタントを辞めてしまうのは非常にもったいないことだと考えています。

いきなりホームランを打つことはできないので、何をやるにしても素振りの期間は必要ですが、素振りが辛いと考えるか、ホームランを打つための登り道と考えるかで、その見え方は大きく変わってきます。将来コンサルティングワークのどのフェーズにまで携わりたいのかを明確に意識して、そこに向けて取り組んでいくのであれば、人生において価値ある期間になるのではと思います。

フラットで多様な働き方も受け入れられる組織カルチャー

──コロナ禍で働き方や社内コミュニケーションに変化はありましたか?

かなり早期に全社でテレワークへの移行を推し進めたので、現状では出社する機会は大きく減りました。その反面、社内コミュニケーションの活性化やチームワークの醸成には気を配っています。

日々の悩みやキャリアプランについて相談できるメンターがコンサルタント一人ひとりに常についているので、トレーニングやOJTを終えてプロジェクトに関わり始めても、その都度必要なサポートを受けられる環境は備わっています。メンターは、プロジェクトマネージャーや、オフィサーと呼ばれるパートナーやプリンシパルが担います。

また、海外オフィスに赴いたり、逆に海外スタッフが来日したりするなど、フィジカルな交流はコロナ禍においては難しい状況ですが、プロジェクトやトレーニングをオンラインで一緒に行うなど、グローバルでのオンラインでの交流は以前よりも活性化しています。

──ローランド・ベルガーの組織の特徴などあれば教えてください。

当社には縦割りの部署がないので、セクショナリズムがなくフラットなカルチャーが浸透しており、誰とでも気軽にコミュニケーションをとることができます。プロジェクトを進める中でも、週に2~3回はパートナーとの接点があり、そこではポジションに関わらず、積極的な議論が行われますし、各コンサルタントにそれが求められています。

また、仕事の割合を調整しながらプライベートと仕事を上手に両立している人もいますし、長期の育休を取得した男性コンサルタントもいます。そうした多様な働き方が可能なのは当社の特徴だと言えるでしょう。

自律的に思考し、物事の本質を捉える鍛錬がコンサルタントへの第一歩

──選考においては、どのような点を重視されているのでしょうか。

バリューを発揮するという観点で、物事に前向きに取り組みあきらめない姿勢を重視しています。クライアントは、自分たちで考えても答えに辿り着けないような難しい課題の解決を私たちに期待しているので、あきらめずに考え抜くというところは選考時から意識して取り組んでもらいたいです。

また、コンサルティングは誰かに言われたことを処理するのではなく、自分で考えたことをアウトプットする仕事なので、自律性が高い人が活躍しやすい環境かと思います。手厚いフォローアップを待つのではなく、「自分はこれをやりたい」と主張するくらいの方が良いですね。自ら発信したことが理にかなっていれば、周囲がそれを実現できるように支援してくれます。

──学生時代から身につけておいた方が良いことがあれば教えてください。

物事の本質を掴む力を養ってもらいたいと思います。実際にビジネスモデルの変革が求められるプロジェクトにおいては、表層的な理解に留まらず企業のコアバリューを見極め、各企業の置かれた環境を念頭に置きながらそれを最大限にレバレッジする方策を検討することが必要です。

例えば、ある企業が急速に伸びているとか、業績が落ち込んで倒産しかけているなど、世の中に存在する様々な情報の裏側には、様々な因果関係が存在します。その背景にあるメカニズムを紐解きながら、なぜそのような状況になっているのかについて理解を深めていくことは、非常に有益だと思います。繁盛している店と閑散としている店の違いについてその背景・真因を考えたり、閑散としている店なのになぜ潰れないのかを考えてみたりするなど、身近な例でも構いません。

学生のうちは学ぶ機会を与えられることが多いですが、コンサルタントを目指すのであれば、自律的に考えて行動するというマインドに変えていかなくてはいけません。好奇心の強さや物事を考え抜く力は欠かせないので、試行錯誤しながら養っていって欲しいと思います。

──最後に、学生に向けてメッセージをお願いします。

戦略コンサルティングファームの在り方も多様化しつつある中、当社では戦略策定に特にフォーカスし、日本・世界を代表するようなクライアント企業に対して、日々コンサルティングを行っています。

新卒という年齢も若く、吸収力も高い時期に、クライアント企業の取るべき戦略を突き詰めて考え抜き、ビジネスパーソンとして飛躍的な成長を遂げたい方や、メリハリのある環境で働きたいという人にとって、当社は非常にフィットするのではないでしょうか。

関連ファーム情報

コンサルタントを目指すなら解けないといけない問題

[ 判断推理問題 ]

夏に東京の某企業で行われたインターンの参加学生40人に、経験したことのあるスポーツについてアンケートを取った。その結果、ハンドボール経験者が20人、水泳経験者が30人、テニス経験者が35人、卓球経験者が18人いた。以上の事実から判断して確実にいえることは次のうちどれか。

選択肢を見て回答する

いいね!を押してFacebook限定のイベント情報や最新情報を逃さずゲット!