自律・自走が求められる環境で、 若くして選ばれる戦略コンサルタントに【コンサルタントの道 vol.25】

連載「コンサルタントの道」第25弾では、NTTデータ経営研究所に新卒入社し、4年目にしてシニアコンサルタントとして活躍する吉川さんと荏原さんにインタビュー。海外で見聞を広めたふたりは、なぜNTTデータ経営研究所を選んだのか。若くしてテーマ発掘や企画提案に取り組むことができる成長環境や、早くから活躍してお客様に必要とされるコンサルタントになる秘訣、語学や海外の知見を生かしながら日本を良くする仕事のやりがいについても語っていただきました。

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目次

プロフィール
公共・民間の両方に関わることができるファーム
自身の興味を探求し、2年目でテーマ開発を実現
新たな分野に挑み、早期に顧客と継続的な関係を構築
コンサルティングに活かせる海外の経験
若手のうちから自律・自走が求められる環境
幅広いテーマに対応できる、顧客に選ばれるコンサルタントに

プロフィール

左:荏原さん、右:吉川さん

荏原 圭さん

株式会社NTTデータ経営研究所
ビジネストランスフォーメーションユニット シニアコンサルタント

国内の大学に在籍しながら学部3年時に英国留学。大学卒業後、2020年にNTTデータ経営研究所に新卒入社。入社1年目はビジネストランスフォーメーションユニットにて民間企業の戦略策定/公共機関の調査案件などに従事。2年目にはストラテジーアンドトランスフォーメーションユニットにて民間企業のIT/人事領域の支援に従事。3年目より再びビジネストランスフォーメーションユニットに所属し、現在はシニアコンサルタントとして主に民間企業の案件を担当。

吉川 芽奈さん

株式会社NTTデータ経営研究所
社会・環境戦略コンサルティングユニット シニアコンサルタント

高校卒業後に渡英し、英国の大学にて国際開発学を専攻。大学卒業後、2020年にNTTデータ経営研究所に新卒入社。入社1年目はグローバル金融ビジネスユニットで金融分野に携わり、2年目より社会・環境戦略コンサルティングユニットに所属。現在はシニアコンサルタントとして主に脱炭素・環境分野のコンサルティングに従事。

公共・民間の両方に関わることができるファーム

 ──はじめに、お二人の学生時代やNTTデータ経営研究所に入社するまでの経緯について教えてください。

荏原 私は教養学部出身です。学生時代は一つの専門性を深めるというよりも、幅広い知識を得ながら自分の興味や将来の方向性を模索し、最終的には教育学を専攻して卒業しました。

大学2年生の冬に、インターン先でコンサルタントの方と接する機会があり、会話をしているうちに自分が抱える悩みや課題が整理されていくプロセスが面白く、その体験をきっかけにコンサルティングに興味を持ちました。

大学3年生の秋に英国に留学したため、海外で就職活動をしたのですが、当社を初めて知ったのは現地で開かれた就活イベントです。当時、興味があったスポーツビジネスというテーマにも強く、公共系、民間系の両方の経験を積めるという点に魅力を感じ、当社に入社することを決めました。

吉川 私は高校卒業後に、発展途上国の開発や支援に関心があり英国に留学しました。当時、日本国内には専門的な学部が少なく、英国に国際開発学を専門に学べる環境があることを知り、留学を決めました。最初の1年間はファウンデーションコースに通い、英語や基礎的な学問を勉強しながら準備を進め、その後、英国の大学に入りました。

私がNTTデータ経営研究所を知ったのも、海外で就職活動をしていた時です。国際開発学を専攻していたので、公共系のプロジェクトに興味がありましたが、ビジネスの視点も重要だと考えていたため、公共系と民間系の両方の経験を積める当社の環境は魅力でした。

また、選考中に会った社員の方たちの人柄も大きな決め手です。どういう仕事をするかはもちろん、誰と働くかというのも私の中で大切にしたいポイントでした。そのため、就職活動ではとにかく様々な企業の方と対話を重ね、最も人柄が良いと感じた当社に入ることにしました。

自身の興味を探求し、2年目でテーマ発掘を実現

──吉川さんは入社から現在までどのような経験をされてきたのでしょうか?

吉川 1年目はグローバル金融ビジネスユニットで金融分野に関わりました。2年目から社会・環境戦略コンサルティングユニットに移り、現在はシニアコンサルタントとして主に環境分野のコンサルティングに取り組んでいます。

当社では新卒のコンサルタント一人ひとりにコーチがつくので、1年目のグローバル金融ビジネスユニットでは、コンサルティングの基礎的なスキルや資料作成など、一つひとつ丁寧に教わりました。一方、2年目から現在も所属している社会・環境戦略コンサルティングユニットでは、仕事の進め方や雰囲気が大きく異なり、少人数プロジェクトが主なため、一人が担う役割の数が多くなります。

複数の案件を並行して任されるため、契約から資料作成、スケジュール管理やお客様へのプレゼンまで、仕事の締め切りも全て自分で設定して進めます。最初はかなり戸惑いましたが、その経験が大きな自信につながりました。

──吉川さんは、2年目からテーマ発掘にも取り組んでいると伺いました。

吉川 新卒で入社すると、1年目と2年目に、自分でテーマを設定して、社長や役員、ユニット長の前でプレゼンをする研修があります。私は2年目にブルーカーボンについてプレゼンをし、その後、関連するプロジェクトを担当する機会を得ました。

お客様から「ブルーカーボンについて興味があるので詳しく知りたい」というご相談を受けた際に、ユニット内にブルーカーボンに精通したコンサルタントがおらず、ユニット長が私に提案の機会を与えてくれました。そこから案件の受注につながり、ありがたいことにブルーカーボンに関するご相談が私に集まるようになりました。

学生時代は経済学を専攻していたため、環境分野は専門ではありませんでしたが、すでに欧米で広まっていたSDGsやサスティナビリティについては学んでいましたし、以前から関心の高い分野でした。脱炭素やエネルギーなどより専門的な内容に関しては、現在のユニットに配属されてから学び始め、プロジェクトを通じて理解を深めていきました。

新たな分野に挑み、早期に顧客と継続的な関係を構築

──荏原さんの入社から現在までのご経験についても教えてください。

荏原 1年目は、ビジネストランスフォーメーションユニットに配属となり、民間系と公共系の両方の案件に携わりました。2年目は比較的大規模な案件に取り組もうと考え、ローテーションでストラテジーアンドトランスフォーメーションユニットに移り、中長期の民間企業の支援を担いました。

1年目のユニットでは任される仕事の塊が大きく、個々にプロジェクトを進めていくスタイルでしたが、2年目のユニットでは役割を分担し、半年から1年かけてチームで進める仕事が多く、1年目と2年目で、異なる会社にいるのかと思うくらい違いがありました。

3年目からビジネストランスフォーメーションユニットに戻り、現在はシニアコンサルタントとして活動しています。ビジネストランスフォーメーションユニットには幅広いバックグラウンドを持つ人材が多く集まっており、色々な知見を持った得意分野の異なるメンバーが所属しています。そのような環境で、まだ自分が知らない新しい分野にも積極的に取り組みながら、コンサルタントとして視野を広げられるように経験を積んできました。

──入社前に関心があったスポーツビジネスの他に、新たに興味を持った分野はありますか?

荏原 例えば、自動車業界のコンサルティングは、今後も取り組んでいきたいことの一つです。自動車業界は大きな変革期にあり、未来に向けてどのように進んでいくかという戦略を描き、お客様と同じ目線で共に変革に取り組んでいくことに魅力を感じています。

ただ、初めはほとんど知見がなく、困難もありました。社内にお客様とつながりのあるコンサルタントもおらず、テーマ性の難しさに加えて、業界知識を得ながら、新規のお客様と関係構築をしていくところが難しかったです。

そのため、最初はお客様の悩みや課題を正確に汲み取れているのかどうかわからず、不安に思うこともありましたが、お客様との会話を増やし、求められているアウトプットに加え、新規性が高く面白い情報を提供することを意識しました。そうして自分の提案のどこが受け入れられていて、どこが受け入れられていないのかを細かく把握し、少しずつ軌道修正をしながら、お客様と良好な関係性を構築していくことで、なんとか乗り越えました。幸いなことにそのお客様からは継続的にご指名をいただき、現在も良好な関係が続いています。

コンサルティングに活かせる海外の経験

──お二人は学生時代に海外留学を経験していますが、コンサルティングで海外と関わる機会はありますか?

荏原 私自身はまだ海外と直接関わる案件に携わったことはありません。ただ、公共系の案件で海外調査をおこなうことはよくあります。民間系でも製造業の案件などで、海外の企業や研究機関へのヒアリングをしたり、販路開拓をしたりすることはあります。以前、とある製造業のお客様の事業企画を支援する案件で、海外パートナーを探す話が持ち上がり、プロジェクトメンバーがお客様と海外に出張するなどしていました。

吉川 環境分野は日本より海外の方が進んでいる部分があるため、海外を対象にした案件や海外のお客様と一緒に取り組む案件を手がけることもあります。その中で、英語でコミュニケーションをとったり、東南アジアやオーストラリアへ出張したりする機会も少なくないので、海外に留学した経験が活きています。

 ──特に環境分野は、海外の先行事例を国内に広げていくような動きが求められそうですね。

吉川 例えば、ブルーカーボンはオーストラリアや米国で進んでいて、最近はCO2を土壌に取り込み、農地の土壌の質を向上させて温室効果ガスの排出削減を目指す、カーボン・ファーミングなども注目を集めています。日本でも農業が盛んな地域の地方自治体の中には、そうした海外の取り組みに興味を示しているところもあり、オーストラリアなどの先進的な事例を、いち早く地方自治体に紹介できるように取り組んでいます。

私が社会・環境戦略コンサルティングユニットを選んだ理由の一つに、シュタットベルケというモデルを活用したコンサルティングに取り組んでいることがあります。シュタットベルケは、電気、水道、交通など様々な公共ビジネスを一つの公社でおこない、エネルギーなどの採算をとりやすい事業で得た収益で、公共交通などの採算が取りにくい事業を補うという、ドイツの公共ビジネスの考え方です。例えば地域に再生可能エネルギーを導入し、売電した収益で、公共交通サービスの安定化を図るといった地域課題の解決にも役立てることができます。

近年、日本国内でも大企業を中心に脱炭素やカーボンニュートラルに向けた取り組みが進んでおり、地方自治体もCO2排出量を削減する目標を掲げて動いています。環境問題は民間でも公共でも、社会の主要課題となっているため、シュタットベルケのような海外の先進事例は日本にも十分応用できると考えていますし、それにより地域の活性化も期待できます。

若手のうちから自律・自走が求められる環境

──新卒のコンサルタントにとって、NTTデータ経営研究所にはどのような環境が広がっているのでしょうか?

荏原 新卒で入ると一人ひとりにコーチがつき、日々のコミュニケーションや仕事のサポートを受けられます。当社の場合、新卒のコンサルタントは各ユニットに数名しか配属されないため、コーチだけでなく周囲のコンサルタントも気にかけてくれる環境です。1年目からユニット長や先輩コンサルタントと繋がりが深いというのは当社の特徴の一つだと思います。

吉川 ユニット長と海外出張に行くこともありますし、年次に関わらずトップとの距離が近く、若手にとって恵まれた環境だと思います。もちろん自ら率先して行動しなければ、周囲とのつながりは希薄になりますが、自律・自走するコンサルタントになるために必要なサポートは手厚いと思います。

また、自分の関心のあるテーマに取り組みやすい環境です。私は普段から関心のあるテーマについて周囲に発信するように心がけているので、そこから声がかかることもありますし、自分で興味のある分野に参加したいと意思表明することもあります。

2020年のコロナ禍で入社したため、私たちは少し特殊な世代かもしれませんが、入社直後からしばらくは対面で会う機会がなく、オンラインでのコミュニケーションが中心でした。そのため自発的にコミュニケーションを取る姿勢が身につき、かなり鍛えられた部分もありますね。

荏原 私もユニット長と次年度の提案の方向性についてディスカッションする際は、自分でお客様の関心が高そうなテーマをまとめ、それを元に議論を深めていきます。誰が言うかではなく何を言うかが重視されるため、早くから企画提案できるというのも良いところです。

また、私の所属するユニットではあまり明確に領域が区切られていないため、特定のテーマにしか関わることができないということはありません。もちろんユニットごとの強みはありますが、柔軟な組織体系がポジティブに作用し、自分がやりたいと思うことがあれば、その意思が尊重されやすい環境です。大規模な案件を大勢のコンサルタントで役割分担し、一人ひとりが割り振られた範囲の仕事だけを進めるわけではないので、自律的な働き方が求められますが、戦略コンサルティングの仕事の性質がそうさせるのだと思います。

──お二人が早期にシニアコンサルタントになるために意識していたことはありますか?

吉川 当社のコンサルタントには、「走」・「攻」・「守」の3つが求められます。それぞれ「企画」・「営業」・「生産」を表していて、これらをバランスよく身につけて3拍子揃ったコンサルタントになることが理想です。

一般的に、若手のうちはコンサルティングの基礎的なスキルや能力を高めることが重視されますが、当社では早い時期から「営業」や「企画」の活動に関わる機会が得られます。私は自分の中で企画やテーマ発掘が得意だと考えていたので、「生産」できちんと価値を出しながらも、「企画」に重点を置いて、意識して情報発信に取り組みました。

荏原 私はお客様から指名していただけるコンサルタントになるために必要なことを考えながら仕事をしてきました。自分で企画やテーマ発掘をするよりも、目の前にあるテーマの中で、いかにデリバリーの品質を上げていくかを重視し、特に「生産」に注力しました。

幅広いテーマに対応できる、顧客に選ばれるコンサルタントに

──今後、お二人が取り組んでいきたいテーマや領域、目標について教えてください。

吉川 大先輩のコンサルタントから、「専門家は一つのテーマに詳しく、コンサルタントはどんなテーマも自分のものにして提案できる」という言葉を聞き、幅広いテーマに対応できる柔軟性はこれからも大事にしていきたいと考えています。

現在はブルーカーボンやカーボン・ファーミングなど、CO2の吸収源に関わる取り組みに強い関心がありますが、環境のトレンドも変化するので、特定のテーマに縛られることなく、新たなテーマ発掘に挑戦していきたいです。

また、お客様と長期的な関係を築き、数年にわたって持続的な支援を提供できるコンサルタントになることが当面の目標です。

荏原 私は、お客様から指名していただけるコンサルタントになることを目指しています。会社としてではなく、一人のコンサルタントとしてお客様と信頼関係を築き、そこから案件につなげていくコンサルタントが多くいるのも当社の特徴です。それがコンサルティングの醍醐味でもあると思うので、私もそうした動きができるようになることが大きな目標です。

領域やテーマに関しては、自分がまだ知らないところに面白いものが眠っていると考えているので、可能性を限定せずに、面白そうなものがあれば積極的に関わっていきたいと思います。常に挑戦する姿勢を大切にして、チャンスがあればまだ経験したことがなくても取り組んでみることを意識していきます。

──最後に、コンサルタントを目指す学生に伝えたいことがあればお願いします。

吉川 お客様から多くのご質問やご指摘をいただくこともあるので、コンサルタントとして素直に改善する姿勢や、くじけずに努力することは大切です。その上で、個人的にはどのファームも仕事の内容や領域に大きな違いはないと思うので、コンサルタントとしてどのような働き方をしたいのか、どういう人たちと働きたいのかという視点を大事にすると良いと思います。

私も選考過程でお会いした社員の方たちの印象を重視して最終的な意思決定をしたので、ぜひ面接などで当社の人の雰囲気を知っていただけたら嬉しいです。

荏原 当初はスポーツビジネスに関心がありましたが、目の前の案件にとにかく必死に取り組む中で、新たな分野の面白さにも気づくことができました。自身の興味関心を突き詰めて専門性を高めていくこともできますし、新たな分野にアンテナを張って、コンサルティングの幅を広げていくことも可能です。

コンサルティングはすごく面白く、難しい、やりがいのある仕事なので、少しでも興味があれば挑戦して、自分が納得できるものを見つけていただければと思います。

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