【外コンBARふぁくろじ】コンサル選考対策ワード「トヨタ生産方式」を具体事例で分析

外コンBARふぁくろじ

 

就活中の東大生・ムツオがサマージョブ後に連れていかれたのは、外資コンサル出身のバーテンダー・リサが店主を務める“外コンBARふぁくろじ”。どこかで会ったことありませんか、そう尋ねるムツオに、彼女は今夜もささやく。「知ってた? 私は『トヨタ生産方式』が分からない男なんて、願い下げよ。」

 

第3夜:M&Aを成功させ、売上2兆円を超える「ダイキン工業株式会社」が凄い

 

暑い!今日も暑いですね~!

何っ、久しぶりに来て、汗だくね。今エアコンの温度下げてあげる

ありがとうございます……。本当に暑い……。あっ、エアコン、ダイキンなんですね?僕も家のエアコンを買い替えるんでこの前量販店に行ったんですけど、店員さんがやたらとダイキンを薦めてきたんですよ。でもなんかダイキンってよく分からないから他のメーカーにしちゃったんですけど。

そうなの?あなたほんとバカね。

えっ!バカって!今日はいつにも増して飛ばしますね……。ダイキンってすごい会社なんですか?

ダイキンの凄さはたくさんあるけど、私が挙げるポイントはこの3つね!

 

ダイキンが優良企業である3つの理由

  1. 売上高2兆円超で3期連続増収増益の成長企業
  2. 積極的な海外におけるM&Aで急速にグローバル企業に成長
  3. 多機種の効率的な生産を可能にする、セル+ライン混合生産

 

売上高2兆円超で3期連続増収増益の成長企業

 

まず、日本国内の家庭用エアコンでいうとどうしてもパナソニックなどの白物家電メーカーにイメージが強いかもしれないけれど、世界全体の空調機全体の市場規模でいえば、家庭用は3割程度、半数以上が産業用が占めていて、その中でもダイキンは世界でトップクラスのシェアを占めるまでに成長してきた企業なわけね。

なんと!そもそも、エアコンといえば、家庭用のエアコンとしか思ってませんでした……

ほんと頭は良いのに、企業を見る目線が完全に「消費者目線」ね……。売上高は2015年度で2兆円を超えるまでの規模になっていて、日本で売上高2兆円を超える企業って日本には100社もないことを考えると如何にダイキンが優良な成長企業かってことよ。

分かりました……今日はダイキンについてがっつり学んで帰ります。


 

積極的な海外におけるM&Aで急速にグローバル企業に成長

 

もともと90年台には海外の売り上げ比率が10%台だったダイキンは、1990年代後半から2000年代にかけて、欧州の事業拡大を進める中で、主要国の代理店を買収して販売子会社を増やしていったんだけど、その後、2006年、マレーシアのOYLインダストリーズ、2008年、ドイツのうロテックス、2011年、トルコのエアフェル、2012年、米国住宅用空調大手グッドマンと、販売会社だけでなく各地域の主要なメーカーをM&Aすることで、今では海外比率が70%を超える完全なグローバル企業に成長してきたということは日本ではあまり知られてないわね。

日本企業の海外でのM&Aって買収後の統合が成功しなかったり、一番高い時に買って失敗しているイメージがあるんですが、積極的な海外M&Aで実際にグローバル化に成功している企業もあるんですね。

もちろんすべてのM&Aが完全に成功しているわけではないのかもしれないけれど、スピーディーに世界中の各地域で自社に足りていない事業領域や商材、販売網を見極めて、必要な企業をM&Aしてきたからこそこれだけの短期間でグローバル企業になることが出来ている。謂わば、日本の企業が世界で成功するためのお手本のような会社なわけ。

正直、家電量販店にいってもそんなにダイキンのエアコンって存在感がないんで、全然分かってなかったです。やっぱり企業を理解するには1人の消費者としての目線を超えてちゃんと調べないとダメですね。


 

多機種の効率的な生産を可能にする、セル+ライン混合生産

 

ここまで付加価値を生む技術とかM&Aの話をしてきたけど、最後にメーカーの基本的なところ、生産について教えてあげる。トヨタ生産方式って知っているよね?

はい、ビジネス書を読んでいるとよく出てくるワードなんで……なんとなく……

知ってた? 私は『トヨタ生産方式』が何となくしか分からない男なんて、願い下げよ。

ええっ、そんなあ…………僕に教えてください! きっと選考にも役立つと思うんです!

 

コンサル選考対策ワード

「トヨタ生産方式」

トヨタ生産方式は主に二つの概念で構成される。

1. ジャスト・イン・タイム -生産性を向上-

生産現場の「ムダ・ムラ・ムリ」を徹底的になくし、良いものだけを効率良く造る。お客様の注文に対して、最も短い時間で効率的に造ります。生産指示を早め、部品の欠品を減らし、ラインでは使用した部品を使用した分だけ、その部品を造る工程(前工程)に引き取りに行く。

2. 自働化 -問題を顕在化・見える化-

不良品や設備の異常は機械が自動的に止まり、人が作業を止めることで解決。「ジャスト・イン・タイム」の実現には、造られ、引取られる部品が全て良い部品でなければならず、それを自動化が実現する。

 

分かった?ただトヨタ生産方式の問題は、徹底的に無駄を排除するので、現場のプレッシャーは大きくなり、どうしても作業は単調になる面もある。でもダイキンでは、常に様々な地域向けに400種を超える機種を生産しているので、生産現場が柔軟に対応できることが重要になってくる。

400機種!とんでもない種類ですね。確かに国や地域によって気候も違うし、対応しないといけない法律なども変わってきますよね……

そう。そこでダイキンが採用したのが、“ええかげんさ”をあえて残す「セル+ライン混合生産」。部品をコンベアで流し(=ライン生産)、それを作業員がコンベアの中で組み立て(=セル生産)るんだけど、通常のセル生産方式の作業範囲が1メートルくらいなのに対して、ダイキンでは3メートル以上もある。この動く幅によって多機種への柔軟な対応も可能になるし、作業する人も効率化に向けた管理一辺倒にならないず、相違工夫をする余裕が生まれるわけ。

なるほど、作業をする方もかなり優秀でないとうまくいかない方法に感じるけど、日本ならではの競争力がここにあるんですね。今日も本当に勉強になりました……。正直、自分は何にも分からないで知名度とかブランドとかで企業を見てたんだなって改めて思います。

まあまだ社会人にもなってないんだから仕方ないけど、ただ、「コンサル目指してます!」とか言っておいて企業を正しく理解する力がないっていうのは本当に格好悪いと思う。もっと経営の本質を見極められるように頑張って。

はい!精進します!

 
ボンベイ
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ブランデーをベースに、イタリアのベルモット(スイートとドライ両方)、オランダのオレンジ・キュラソー、フランスのパスティス。全部グラスに入れてステアするだけのカクテル。作り方は単純なのに奥深い味がするのは、コンサルティングみたいね。
 

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