【外コンBARふぁくろじ】コンサル選考対策ワード「内部留保」を具体事例で分析

外コンBARふぁくろじ

 

就活中の東大生・ムツオがサマージョブ後に連れていかれたのは、外資コンサル出身のバーテンダー・リサが店主を務める“外コンBARふぁくろじ”。どこかで会ったことありませんか、そう尋ねるムツオに、彼女は今夜もささやく。「知ってた? 私は『内部留保』が分からない男なんて、願い下げよ。」

 

第1夜:Times(タイムズ)駐車場やカーシェアリングを運営する「パーク24」が凄い

 

今日はリサさんに相談したいことがありまして……

どうしたの? いつも以上にモジモジして。

あの……僕、今の時代、マイカーを持たなくても生きていけるというか、むしろカーシェアリングなどを上手に利用する生き方がカッコいいと思っていたんですよね。でも最近、男女数人でバーベキューをしたら、車を持っている友人のほうがいろいろ有利に見えて。女の子を家まで送っていったり、次のデートを企画したりして……

なるほど。要するに、気になる子がいるのね!

いや、まあ、そういう話なんですかね……

そうしたら、「どうすればその子にモテるのか?」という話と「カーシェアリングにまつわる企業分析」の話だったら、どっちが気になる?

どちらでもいいですよ。

はいはい。その子の気を惹くのは難しそうね……じゃあ、後者の話をしましょうか。

なんで難しいんですか~!?

最近、街で『Times(タイムズ)』のステッカーを貼った車をよく見かけない?

ああ、確かに僕がバーベキューに行ったときも何台か見ました。コインパーキングのTimesで借りられるカーシェアリングですよね。

その通り。では、タイムズを運営している会社がどこか知っている?

タイムズって会社名じゃないんですか?

Timesの時間貸駐車場やカーシェアリングを運営しているのはパーク24株式会社。業界の先駆者としてITシステムで管理する駐車場を全国展開し、カーシェアリング事業を展開し、増収増益を連発している超優良企業なのよ。

うーん、僕は正直、駐車場の管理人のような企業ってピンと来ないですね……

ちょっと待って。あなた、ずっとコンサルティングファーム志望で就職活動をしてきたのよね?

まぁ……

コンサルタントのビジネスの本質は、クライアントの価値を真剣に考えるところにあるの。「駐車場の管理人」と高を括って、そのビジネスや企業を分析する気のない人は、はっきり言ってコンサルタントに向いていない。そもそも、コンサルタントになりたいのにコンサル以外の業界・企業をろくに見ていないのは自己矛盾を起こしていると気が付くべきよ!

うぅ……パーク24のこと、もうちょっと勉強させてください。

もし耳が痛いなら、今夜の話はちゃんと聞いて帰りなさい。

 

パーク24が優良企業である3つの理由

  1. 過去15年の決算で13回の対前年増益を達成、営業利益は4倍以上に
  2. 業界初の駐車場IT管理システムを構築し、全国の稼働状況データを分析。ITの活用でサービスと収益力を向上
  3. 参入各社が赤字に喘ぐカーシェアリング事業を、わずか5年で黒字化。駐車場に次ぐ収益の柱に育成

 

なるほど……駐車場ビジネスにおいてもITの活用が勝因になっていると聞くと、この業界やパーク24の事業に対するイメージがガラッと変わりますね。

ようやく目が覚めたようね。じゃあ、ポイント1から順に詳しく見ていきましょう。

 

park24

 

過去15年の決算で13回の対前年増益を達成、営業利益は4倍以上に

 

過去15年というと2000年代以降のことですよね。ITの発展とともに大きく成長した企業は多いように思うのですが……。ほら、“民間”の大企業の内部留保も話題になるくらいですし。

う~ん、パーク24の業績の話に移る前に一つだけ。内部留保ってどういうものか説明できる?

え!? “民間”の大企業が利益を社員に還元せず、企業や経営陣が蓄えてしまっている良くない状態じゃないんですか……? いざ聞かれると、明確に答えられませんが。

知ってた?私は「内部留保」が分からない男なんて、願い下げよ。

ええっ、そんなあ……僕に教えてください! きっと選考にも役立つと思うんです!

 

コンサル選考対策ワード

「内部留保」

内部留保の概念は会計学や経営分析の研究者間で見解に相違があるものの、一般的には貸借対照表の「利益剰余金」、すなわち今期の利益から税金・配当金・役員賞与など社外に払い出される分を差し引いた残りの部分を指します。

余ったお金をどのように分配するかは、企業の考え方や財務状況などによって異なり、株主還元を重視するなら配当を増やし、財務基盤を強化するなら内部留保を増やすといった方法があります。総資本に対する内部留保の比率は、自己資本比率とともに財務の健全性を示す指標として経営分析に用いられます。

企業の蓄えとしてみられる内部留保は必ずしも現金や預金だけではなく、売掛金、金銭債権、有価証券のほか、土地建物・機械設備といった固定資産など、さまざまな資産形態で運用されます。つまり、内部留保とは貯蓄であり、投資でもあるわけです。

内部留保が厚ければ、設備投資や大規模な買収といった企業行動の幅が広がります。また業績が多少悪化しても、内部留保を取り崩して株主への安定配当を続ける会社もあります。欧米に比べて内部留保の割合が多いといわれる日本企業ですが、最近では大株主からの要求や買収防衛策として一部を配当に回す企業も増えています。

 

なるほど、勉強になりました。そして、パーク24の業績の話ですよね?

あなたにはパーク24の業績の凄さが伝わっていないようだけど……例えば、東京証券取引所に上場している企業の中で、10年以上連続で増益を達成した企業はどのくらいあると思う?

う~ん、10年以上連続“程度”ならば2割くらいの企業が達成できているのでは?

1%未満よ。

うそ!?

全上場企業、約3,500社の中でたった20社ほどよ。

そんなに少ないんですね……

ここ10年を振り返っても、リーマンショックや東日本大震災などをきっかけに、幾度となく経済危機が訪れたわよね。また、ITそしてスマートフォンの普及による社会やマーケットの変化もあったわけ。そういった変化の波の中で安定的に増益を続けられるのは、優れたビジネスモデルと優れた経営が両立できていることの証明よ。

 

パーク24 売上/営業利益の推移※2

パーク24 売上/営業利益の推移※2

 

納得しましたけど、そんな増益を続けられる強みはどこにあるんですか?

組織的な強みとしては、業界最多の営業人員数を擁して、全国各地域に密着した営業体制を継続的に推進していること。また、20年間の実績が蓄積してきたノウハウ、車・駐車場・会員といった事業資産を新事業にも活用できている点も強みよね。そして何より私がパーク24の強みとして強調したいのは、次のポイントで紹介する業界内で先駆的なITの活用よ。

 

業界初の駐車場IT管理システムを構築し、全国の稼働状況データを分析。ITの活用でサービスと収益力を向上

 

正直、シンプルでアナログに見える駐車場ビジネスにおいてITが活用されているというイメージはありませんでした。

パーク24が業界初となる駐車場オンラインシステム「TONIC(Times Online Network & Information Center)」を導入したのが2003年。これにより、全国のタイムズ駐車場がネットワークで繋がり、24時間体制で一元管理が可能になったのよ。

2003年というと……(スマホでググる)……2000年のITバブル崩壊後のデフレ経済に薄日が差し、「Yahoo! BB」などの営業活動によりブロードバンドの普及が進んだ時期ですね。

そうね。その時代に「これからはITシステムを導入しなければ生き残れない」と提案したのが、現社長の西川光一氏。当時の年間利益が25億円という中で、40億円のシステム投資を提案したのよ。

おぉ、相当な英断が求められますね。

当時の社長は西川光一氏の父であり創業者の西川清氏。最初に提案したときはさすがに通らなかったんだけど、光一氏が粘り強く説得した結果、「そんなに言うならやってみろ」と清氏がGOサインを出したそうよ。

なるほど。パーク24にとってのターニングポイントだったわけですね。

そしてTONICは、パーク24に多くのメリットと利益を生み出すことになったの。駐車場でのトラブルを瞬時に把握できるなど駐車場管理の効率化。稼働状況などのデータ分析を駐車場開発や運用施策などのマーケティングに活用。さらに、カーシェアリング事業においてもTONICを“クラウド”として応用し、短期間でのサービス稼働を実現できたのよ。

ITを有機的に活用しているお手本のようなモデルですね。

 

参入各社が赤字に喘ぐカーシェアリング事業を、わずか5年で黒字化。駐車場に次ぐ収益の柱に育成

 

カーシェアリングって利用したことある?

カーシェアリングって、かなり街で見かけるようになったけど赤字なんですか?

そうね。昨今シェアリングエコノミーが話題になっているけど、日本でカーシェアリングが始まったのは2002年ごろ、それから30社近くが参入したんだけど、駐車スペースや車をはじめ先行投資が巨大なビジネスだけに、黒字化には時間がかかるわけ。各社が収益確保に苦心する中で、パーク24は黒字化に成功しているの。

でも、タイムズのカーシェアリングって比較的歴史が浅くないですか?

2009年に参入しているから後発ね。

パーク24には駐車場や会員といった事業資産があったとはいえ、なぜ後発で、しかもわずか5年ほどで黒字化できたのでしょうか?

やはりITシステムの活用が勝因だと思うわ。事業に必要なネットワークの構築、潜在顧客が多い地域の割り出し、需要予測などのマーケティングなどに駐車場事業のTONICを応用できたのはパーク24ならではの強みね。

次の収益の柱を見事に立ち上げたわけですね。


ねえ、今度のデートはタイムズのカーシェアリングを使ってみたらどうかしら? 学生は月額基本料金が無料で使えるみたいだし。

そうですね。タイムズ、パーク24の裏側をちょっと知れたことで愛着が沸きました。

マイカーを持っていることなんて、ありきたりの価値でしょ。今日の話みたいに、自分の価値観を広げる気付きを与えてくれる人と話すほうが、よっぽど価値あることだと思うわ。私はね。

リサさん……素敵ですね。よかったら今度一緒にドライブに行ってくれませんか?

マイカーを買えるくらいは稼いでからね。

 
スプモーニ
【今夜のカクテル】スプモーニ
カンパリ、グレープフルーツジュースに、甘いトニックウォーターを注いだ爽やかカクテル。アルコール度数も5%くらいだから、女性やお酒が弱い人にも喜んでもらえておすすめ。もちろん、飲むのはドライブデートが終わってからね。
 

パーク24株式会社の基本情報

 

社名 パーク24株式会社(登記上はパーク二四株式会社)
事業の特色 「タイムズ」を代表とした駐車場事業のほか、レンタカー事業、カーシェアリング事業を軸に、交通インフラの総合プロデュース業を展開。
企業理念 快適なクルマ社会の実現
スローガン 人と クルマと 街と、
創業 1971年8月26日
本社所在地 〒100-8424 東京都千代田区有楽町2-7-1
代表者名 西川光一
資本金 8,782百万円(2016年4月30日現在)
従業員数 単独:261人、連結:2,415人(2016年4月30日現在)
上場市場 東証1部
時価総額 4,874億円(2016年7月19日時点)

 

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<本記事で参考にさせていただいた情報>

※1 最新版!「連続増益」の好調300社ランキング|東洋経済オンライン http://toyokeizai.net/articles/-/77317

※2 IR資料室|投資家情報|パーク24株式会社 http://www.park24.co.jp/ir/data/

※本ページに記載している情報はFactLogicが独自にリサーチ、または各種メディアから収集したものであり、企業が公表している情報ではない場合があります。

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