インターンの最終プレゼン発表、失敗しないポイント・コツ

外資コンサル、外銀など企業のインターンシップでは最終日にプレゼン発表が実施されることがほとんどです。
今回は、企業から評価される発表のポイント、プレゼンで緊張しない話し方のコツ、発表で使用するパワポ資料を作るうえでの注意点について説明していきます。

ジョブ後の最終面談に招待されるようなパフォーマンスを発揮するために、このコラムを通じてプレゼンスキルを身につけましょう。

目次

1.企業から評価される発表のポイント
2.プレゼンでの発表する時の話し方・姿勢
3.パワポ資料を作る時のポイントまとめ
4.まとめ

 

企業から評価される発表のポイント

そもそも企業はなぜインターン/ジョブの最終日に学生にプレゼンテーションをさせるのでしょうか。

それはプレゼンスキルが企業に入ってから必須になるスキルだからです。

社内での発表はもちろんのこと、toBのクライアント企業に向けてのプレゼンや、toCのお客さんに向けての商品PRなど、職種・業種に偏りなくプレゼンの機会は訪れます。

そこでしっかりプレゼンできるだけの力があるかどうかを見極めるために、企業は学生にプレゼンをさせると考えていいでしょう。

そう考えると、評価に関わるポイントは2点です。

評価ポイント
・プレゼン中の振る舞いが適切か
・プレゼン前の準備は十分か

「プレゼンスキル」と聞いて、”プレゼン中の振る舞い”を思い浮かべるのは至極真っ当な思考ですが、意外と見落とされがちなのが”プレゼンの事前準備”です。

振る舞いと資料が揃って初めて効果的なプレゼンができます。
「本当にこの企画を通すつもりがあるのか?」
「こんないいかげんな企業にお金は払えない」
と思われないためにも、プレゼン中の振る舞いとプレゼンの事前準備の両方に気を配る必要があります。

インターンではプレゼンの準備をする時間も織り込んでスケジューリングしましょう。

 

プレゼンでの発表する時の話し方・姿勢

話し方・姿勢のポイント
・プレゼン発表前にしっかりと準備する
・堂々とはっきりとした口調で話す
・発表を聞く人の目をしっかりと見て話す

それぞれ分けて説明します。

 

発表前にしっかりと準備する

発表に向けてしっかりと準備することで、プレゼンの質をあげて人に伝わりやすいプレゼンテーションをすることができます。

プレゼンの名人と言われたスティーブ・ジョブズ氏も10分のプレゼンのために何週間も前から準備と練習を行ったと言われています。

グループディスカッションであれば最後の2〜3分、インターンの発表であれば発表前の10分程度は議論の全体を復習する時間にしましょう。

復習のポイント
・話すべき論点を明確にする
・時間配分を考える
・質問されそうな部分を考えておく

 

堂々とはっきりとした口調で話す

いざ大勢の人前で話すとなると、緊張してつい早口になってしまいがちです。
しかし早口で喋ることで緊張が伝わってしまうと、発表が一気に稚拙に見えてしまいます。

想像してみてください。
会社説明会の社員さんがこちらに伝わるほど緊張していたら、「自分の会社に自信がないのかなぁ」と思ってしまいませんか?

発表を聞く人たちに変な心配や懸念を与えないためにも、少しゆっくりめに、ハキハキと話すように心がけてください。

 

発表を聞く人の目をしっかりと見て話す

緊張してしまうと早口になるだけでなく、資料ばかり見て話すようになってしまいませんか?

しかし、プレゼンもコミュニケーションの一つです。

相手の目を見るメリット
・聴衆に当事者意識を与えることができる
・より自信があるように見せることができる

一方通行のように感じられますが、コミュニケーションの一種であることを意識しましょう。

 

プレゼン資料を作る時のポイントまとめ

プレゼン資料作成のポイント
・プレゼン資料の構成を明確にする
・「1スライド、1メッセージ」を徹底する
・メッセージラインを読んだだけで要点がわかるように
・配色、フォントをシンプルに分かりやすくする
・写真、図、グラフを用いる

それぞれ分けて説明します。

 

プレゼン資料の構成を明確に

プレゼン資料を作成する前に、最終アウトプットのゴールを明確にしましょう。
発表資料を作る際の骨組み・構成の基本は以下の3つです。

構成の基本
・導入
・本論
・結論 / まとめ

「導入→本論→結論」といった流れを意識してスライドの作成を行うよう心がけましょう。構成を意識してスライドを作成することで、メッセージが明確となってすっきりと簡潔な発表になります。

 

「1スライド、1メッセージ」を徹底する

プレゼンにおける発表は、

「スライドでは要点を簡潔に説明する。詳細な説明は口頭で。」

が基本です。スライドに複数のメッセージを併記してしまう聞き手にとって非常に理解しにくい発表になってしまいます。
プレゼン資料を作成する時は「1スライド、1メッセージ」を徹底するよう心がけましょう。

 

メッセージラインを読んだだけで要点がわかるように

「1スライド、1メッセージ」に関連して重要なのが、

「結局何が言いたいのか」

ということです。各スライドのメッセージをつなげたものをメッセージラインと呼びます。メッセージラインどうしがバラバラな抽象度になっていたり、関係のないことが並んでいると、「何が言いたいのか」が伝わりにくくなってしまいます。

資料が配られた瞬間に、ほとんどの方は軽く目を通すでしょう。その際に一番見られるのがメッセージラインであり、図やグラフや細かい文章はあまり見られません。

そのメッセージラインを読んだだけで内容がわかるようになっていれば、発表中に聴衆はより細かい説明の部分に集中できるようになります。

参考>ロジカルシンキングって、結局何なの? ~ピラミッド構造から学ぶ3原則~

 

配色、フォントをシンプルに分かりやすく

パワポやGoogleスライドのデザインを上手く活用して、凝りすぎず統一感のあるシンプルなデザインを心がけて資料を作成するようにしましょう。

デザインの鉄則
・使う色は3色以内におさえる
・縦横のラインを揃える
・フォントは「メイリオ」
(参考:あなたのパワーポイントのデザインを劇的に美しくするたった4つのコツ

 

写真、図、グラフを用いて視覚的にも分かりやすく

文字ばかりのスライドは発表の聞き手にとって非常に見にくいものです。
スライド内で余白を意識して作る、内容にあった写真や図を適宜入れることで「伝わりやすい」プレゼンにすることができます。

 

まとめ

「人前で自分の意見を分かりやすく相手に伝える」

いくら良いアイディアを持っていても、相手にとって伝わらなくては意味がありません。
プレゼンテーションのスキルは実際に企業で働くことになっても必要な能力です。

プレゼンや人前で発表することに苦手意識を感じてしまう原因はとてもシンプルです。

苦手意識の原因
・発表の訓練ができていない、慣れていない
・プレゼンのポイントをおさえられていない

発表のポイントをおさえ、何度も練習することでおのずと「聞き手の心をつかむ、伝わる、分かりやすいプレゼン」が可能となり、社会人になってからもクライアントへの提案などで活躍することができます。

選考のために鍛えるというのはもちろんですが、社会人になって活躍するためにも、発表のポイントを習得し、プレゼンテーションのスキルを磨きましょう。インターンはその格好の練習場になります。