ロジカルシンキングって、結局何なの? ~ピラミッド構造から学ぶ3原則~

ロジカルシンキングとは何か?ピラミッド構造から学ぶ

 

 

ピラミッド原則とは何か?

今回紹介するピラミッド原則は、マッキンゼーでライティング講師を務めたバーバラ・ミントさんが確立したロジカルシンキングの原則です。バーバラ・ミントさんは1973年にマッキンゼーを退職して以来、培われてきたスキルを社外にも広めるべく多様な活動に従事しており、その活動が実を結んだ結果、1980年代以降のコンサル業界ではデファクトスタンダード(事実上の標準)になっているロジカルシンキングの方法論です。本記事では彼女の著作『考える技術・書く技術』に準拠して、ロジカルなコミュニケーションの仕方を学びます。

ではピラミッド原則とは何か?簡単に言えばそれはロジカルに文章・考えを展開していく方法です。以下でその手順を確認していきましょう。

 

個別の要素を一つのまとまりに整理する

文章を書いたことがあるなら誰でも「段落」を分けますよね。ではなぜ段落を分けるのでしょうか?それは、段落の構成要素である一つ一つの文章がある一つのメッセージを伝えるために相互に連関しているからですよね。まさか、ラーメンについて述べた3つの文章と日本経済について述べた2つの文章が同じ段落を構成することなんてないですよね(日本経済におけるラーメン産業の未来、という一つのメッセージを伝えたいなら別ですが)。さらに、これら段落同士もある一つのメッセージを伝えるために「章」としてまとまっている訳です。最後に、章が集まることで本文全体の一つのメッセージを支えているのです。人間の脳が物事をかたまりで認識して処理していることはゲシュタルト心理学において明らかにされています。要するに、かたまりに分けるほうが脳の情報処理にとって自然な形式なのです。

もっと簡単な例で考えましょうか。例えば家を出るときに以下のように言われたとしましょう。

妹「ちょっと出かけるついでにアイス買ってきてくんない?あ、そういえばシャーペンの芯もなくなったんだった。そうそう、ホッチキスも欲しいんだよね。」

母「どうせ行くなら晩ご飯の材料もよろしく!レタスとチーズ、あとじゃがいもを買ってきてね。それと消しゴムをきらしたんだった。それもお願いできるかしら?」

妹「あとやっぱプリンも食べた~い それもよろしく~ あとダイエット中だから晩ごはん抜いてプチトマト食べる!それも!」

 

随分と人任せな家族なようです。お母さんは晩ごはん何を作るんだろうとか妹は本当にダイエットをする気があるのかとか、色々気になることはありますが、ところで、これを現実に言われたとして、全部をサラッと覚えられるでしょうか。こんなアナーキーに立て続けに言われても難しいですよね。ここで練習問題ということで、グループ分けをしてみてください。答えは以下。

 

 

 

 

 

 

できたでしょうか。色んな分け方があると思いますが、例えば以下のように分けられます。

食材→乳製品/野菜

乳製品→アイス/チーズ/プリン

野菜→レタス/じゃがいも/プチトマト

文房具→シャーペンの芯、ホッチキス、消しゴム

 

一つのグループの要素は3つ以内

先ほどのお使いの例は様々な分け方ができたかと思いますが、では食材と文房具に分けて終わりでもよいのでしょうか。実は、人間が短期記憶できる情報のかたまりは7±2つまでであるという心理学の研究があります。要するに食材に6つも要素が入っていると、中々人間の脳では処理するのが難しいのです。安全策をとって、一つのグループの要素は3つ以内が原則とするのがよいでしょう。

 

トップダウンで伝える

基本的に抽象度の高い要素から述べていくことが重要です。先程の例で言うと、まず買いに行ってほしいものがあるという主要なメッセージをまず述べ、次にそれを食材と文房具の2つの要素に分けます。そして食材はさらに2つの要素に分け、それぞれカテゴリーの要素を述べます。それが終わったら、文房具の要素を述べます。したがって論理的な母ないし妹は、

論理的な母ないし妹「あなたに買いに行ってほしいものがある。買いに行くものは①食材と②文房具の2つに分けられる。

さらに、食材に関してはa)乳製品 b)野菜の2つに分けられる。乳製品はアイス・プリン・チーズであり、野菜はレタス・じゃがいも・プチトマトである。以上が食材である。

そして、文房具はシャーペンの芯とホッチキスと消しゴムである。」

このようにお使いを頼むはずです。それぞれの要素をまとめるカテゴリーを発見し、それを抽象度が高い順に上から並べるとこうなりますよね。これがピラミッド構造です。こんな論理的にお使いを頼まれるのもどうかと思いますが、こうして構造化すると頭にスッと入ってきますよね(実際今、目を閉じて思い出せるかやってみてください)。

 

 

あなたにもピラミッドの構造が見えたでしょうか。見えたなら、まずはピラミッド構造の基礎は身についています。今回はお使いの例でしたが、論文にしろプレゼンにしろ、なんであれ人に論理的に物事を伝えたい時には普遍的に使える技術です。もしかするとこんなの当たり前のことじゃないかと思われるかもしれませんが、では貴方の書いた文章やプレゼンはこのようにきちんと構造化されていますか?見返してみると、意外とできていないものです。意識的にこの構造になっているか注意しましょうね!

※本ページに記載している情報はFactLogicが独自にリサーチ、または各種メディアから収集したものであり、企業が公表している情報ではない場合があります。

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