就職活動において、企業分析をする際に何を見ますか?初年度の年収や、会社の成長率、社風…など、色々な視点があります。
日系企業に対し外資系企業であれば、海外での評価も参考にできますよね。
コンサルティングファームであれば、vault.comにて「Vault Consulting 50」というランキングが発表されています。
このランキングは、北米のコンサルティングファームのコンサルタントに「名声」「働く上での満足度」「ワーク・ライフ・バランス」などの合計8要素からなる調査を実施し、得点を算出して公表されているものです。では、早速見てみましょう。
同点5位(昨年5位):プライスウォーターハウスクーパース(PwC)
┗スコア:7.706
プライスウォーターハウスクーパース(PwC)は、会計事務所系のコンサルティング会社が統合してできたコンサルティング会社です。PwCは大きく分けると2つの部門から成り立っており…
プライスウォーターハウスクーパース(PwC)の特徴・強み
同点5位(昨年6位):Oliver Wyman(オリバー・ワイマン)
┗スコア:7.706
オリバー・ワイマンは、Marsh & McLennan Companiesグループ内のフィナンシャル・企業・組織および経営コンサルティングを行うグループ会社です。2010年より日本オフィスが設立されています。
4位(昨年4位):デロイトトーマツコンサルティング(DTC)
┗スコア:8.226
デロイトトーマツコンサルティングは、会計事務所デロイト・トウシュ・トーマツのメンバー企業であり、戦略から実行までを幅広く扱う日本のコンサルティング会社です。1993年頃からサービスを…
デロイトトーマツコンサルティング(DTC)の特徴・強み
3位(昨年1位):マッキンゼー・アンド・カンパニー
┗スコア:9.157
マッキンゼー・アンド・カンパニーは、1926年に設立されたアメリカに本処置を置くコンサルティング会社です。
BCGとマッキンゼーが業界を二分していると言われるほど、コンサルティング業界におけるマッキンゼーの存在感は強く…
マッキンゼー・アンド・カンパニーの特徴・強み
2位(昨年3位):ボストン コンサルティング グループ(BCG)
┗スコア:9.171
BCGは1963年に設立されたアメリカに本社を構えるコンサルティング会社です。コンサルティング業界の中でも代表的な地位を占めており…
ボストン コンサルティング グループ(BCG)の特徴・強み
1位(昨年2位):ベイン・アンド・カンパニー
┗スコア:9.219
ベイン・アンド・カンパニーは、1973年にアメリカのボストンで設立されたコンサルティング会社です。ベインの特徴として挙げられるのが、徹底した結果主義の信条です。クライアントとの共同…
ベイン・アンド・カンパニーの特徴・強み
出典:vault.com
以上が、「2017 Vault Consulting 50」のランキングです。
注目すべき点としては、TOP3のベイン・アンド・カンパニー、ボストン コンサルティング グループ、マッキンゼー・アンド・カンパニーについてはかなり僅差であること、昨年からの順位の入れ替わりが目立つことが挙げられるかと思います。
また、興味深いのがvault.comではもう一つ、Most Prestigious Consulting Firmsという「北米内で、自社以外でもっとも権威のあるファームはどこか?」というアンケートをコンサルタントに行ったランキングが発表されています。
そちらの結果は以下の通りです。
5位(昨年5位):ブーズ・アレン・ハミルトン
┗スコア:6.564
4位(昨年4位):デロイト トーマツ コンサルティング
┗スコア:6.987
3位(昨年3位):ベイン・アンド・カンパニー
┗スコア:8.554
2位(昨年2位):ボストン コンサルティング グループ
┗スコア:8.673
1位(昨年2位):マッキンゼー・アンド・カンパニー
┗スコア:9.031
出典:vault.com
注目すべきは、前年度との変動の少なさについて。TOP5ではすべてのファームでランキングの変動がありません。また、6位以降のファームについても、変動はほとんどみられません。
これらのことから、コンサルティング会社の評価はその年次によって変動するが、権威など蓄積されたイメージは年次によって差が現れづらいということが見て取れるかと思います。
より古い年度のデータや、10位以降のデータはvault.comにて閲覧可能です。
また、本調査は北米のファームが対象であり、日本オフィスがないファームも含まれています。また、結果がコンサルティングファームの質を絶対的に決めるものではありませんのでご了承ください。
ただ、外資コンサルティングファームを受ける際に、日本国外での評価を参考にする事も大切です。志望する企業の客観的指標を集め、企業分析を行ってみてはいかがでしょうか。