コンサルタントの仕事・業務の実態とは?

コンサルタントの仕事・業務の実態とは?

コンサルタントの仕事・業務の実態とは?

ここでは、コンサルティングファームに入った若手コンサルタントが、どのような仕事をすることになり、どのように毎日を過ごして行くことになるのかを解説していきます。以下、具体的な例を挙げながら見ていきましょう。

仕事の6ステップ

コンサルタントの仕事は1つのプロジェクトにつき、以下の6ステップから構成されます。また本格的にプロジェクトに入る前には「キックオフミーティング」が行われます。これはクライアントとの顔合わせであり、プロジェクトの進め方などがここで話し合われます。

 

 

1. 仮説設定

まず、クライアントについての情報(資料や、ヒアリング結果などの一次情報)を集めます。その後そこから、クライアントが抱える問題の原因について仮説を立てることになります。これは、どのあたりに問題が潜んでいそうかという目星をつけるものであり、必ずしもここでクリティカルな問題にたどりついていなくてもよいです。コンサルタントはこの「仮説思考」が非常に重要となる職業であり、仮説があって検証するのと、なにもないところから情報を収集・分析するのでは効率や精度に雲泥の差ができるからです。仮説とは、「一旦の設定」だといえるでしょう。また、経験豊富なコンサルタントになればなるほど、この段階でどのあたりに問題がありそうかということに対する嗅覚が鋭くなると言われます。

 

2. 仮説検証

リサーチして得た情報を分析し、先ほど立てた仮説が正しかったのかを検証していきます。非常に膨大なデータとの戦いであり、新入社員は収集、先輩社員はその分析を行うことが多いです。特に収集作業は非常に大変だといわれています。もしここで仮説が正しそうならば4. 中間報告の段階に進み、間違っていて修正が必要であれば3. 仮説修正を行います。この際にはどこが間違っていたのか、を詳しく調べる事が必要です。

 

3. 仮説修正

検証して間違っていた部分を踏まえて、仮説修正を行います。そしてまた修正した仮説を検証していきます。仮説の「設定→検証→修正」というサイクルを、何度も繰り返すことになります。短期間にこのサイクルを繰り返すことは大変ですがこれによりクライアントが抱える本質的な問題に辿りつくのです。

 

4. 中間報告

仮説サイクルを回してクライアントの問題点が明らかになったところで、その報告会を行います。この場では、問題点についての説明と、その解決のための戦略オプションが示されます。そしてそれをクライアントの経営者と相談しながら、どの案を採用するかなどの今後の方針を決定します。

 

5. 最終報告

中間報告が終わると、コンサルタントチームは具体的なその後の実行スケジュールや実行体制などの策定に入ります。そしてそれがまとまると、最終報告書としてまとめ報告を行います。システム開発部門なども自社に持つファームの場合、最終的に改革案を実行するためのシステムの開発などを受注することもこの後決められ、引き続き仕事が続くことになります。

6. 実行支援

ファームにもよりますが、提案が実際に実行されるまでの支援も行うファームが最近は多いです。純粋に戦略のみを提案するというスタイルのコンサルティング業務は、近年はクライアントに受け入れられなくなってきているという背景があるからです。

 

1日のスケジュールとは

コンサルタントに決められた1日の過ごし方があることは非常に珍しく、同じ会社の中でも上司によってまったく異り、さらに個々のプロジェクトにより毎回異なるという点が特徴です。しかしやはり9時に出社し17時に退社できるというような世界ではなく、睡眠時間3時間ほどで過ごさなければならない期間が1週間続いたりします。ただ、出社時間は比較的遅いことが多いです。

 

モデルスケジュール

8時半 起床
10時 出社・メール確認
11時 上司と会議
12時 上司と昼食、資料作成
13時 クライアントの会社でヒアリング
17時 社内で今後の方針について打ち合わせ
18時 資料作成
20時 ヒアリングを兼ねてクライアントと夕食
21時 ヒアリングを元に資料作成
24時 上司と打ち合わせ
1時  帰宅準備
1時半 帰宅

以上見てきたように、時期によってばらつきが強いものの、非常に忙しい仕事であることは間違いないようです。コンサルタントに向いている人とは、そういった激務を覚悟し、むしろ忙しいながらも未知の経験やクライアントの成長といったやりがいに魅力を感じ続けられる人だといえるでしょう。

 
Q&A一覧はこちら>【Q&A集】コンサル就活の小さな疑問、お答えします。

 

 

※本ページに記載している情報はFactLogicが独自にリサーチ、または各種メディアから収集したものであり、企業が公表している情報ではない場合があります。

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