【外コンBARふぁくろじ】コンサル選考対策ワード「管理会計/財務会計」を具体事例で分析

PCS2017

外コンBARふぁくろじ

 

就活中の東大生・ムツオがサマージョブ後に連れていかれたのは、外資コンサル出身のバーテンダー・リサが店主を務める“外コンBARふぁくろじ”。どこかで会ったことありませんか、そう尋ねるムツオに、彼女は今夜もささやく。「知ってた? 私は『管理会計/財務会計』が分からない男なんて、願い下げよ。」

 

第17夜:東証一部上場企業3500社の中で、たった1社だけの専門家集団「株式会社FPG」が凄い

 

リサさんは、ハーバードにいたんですよね。就活するのもいいけど、MBAを取るのもありだなと最近思ってて……

私は学士だから正確にはMBAは持ってないんだけど、先輩から聞いた話によることこんな感じね。

 
HBSカリキュラム
 

やっぱり……これです、これ!

どうしたの?いきなり。

この前のジョブがM&A戦略に関わるケースで、会計知識が足りなすぎて散々な目にあったんです。HBSでも1年目の4分の1が会計系の科目だし、もっと勉強すべきだったんだ。

自己資本比率とか、利益の種類とか、経営指標についてはこれまで一緒に見てきたじゃない。

もちろん分析はできたんですけど、この先どうするかという提言が全くできなくて……

知ってた? 私は『管理会計/財務会計』が分からない男なんて、願い下げよ。

ええっ、そんなあ……僕に教えてください! きっと選考にも役立つと思うんです!

コンサル選考対策ワード

管理会計/財務会計

管理会計(management accounting)とは、会計情報を利用した経営管理手法のこと。過去の売上実績から予算を決めたり、損益分岐点を分析して各事業の進退を決めたりと、経営戦略の意思決定を支援します。

一方、財務会計は(financial accounting)、株主や債権者をはじめとした外部のステークホルダーに対する、企業の情報公開が目的です。株式会社は「経営と所有が分離」しているので、経営者は所有者(株主など)に対して企業情報を公開する責務があり、所有者は企業情報を把握する権利があるのです。
 

監査法人が関わるのは財務会計ですね。管理会計の方はコンサルティングの要素も大きそう。

管理会計は本当に奥が深いから、専門家が少なくて人材の市場価値も高い。今夜は、東証一部上場企業の中でたった1社しかない管理会計の課題を解決する専門企業を分析してみるわ。

 

FPGが優良企業である3つの理由

  1. 東証一部上場企業の中で、たった1社しかない専門家集団
  2. 世界のリース案件アレンジメント力と、販売パートナーシップの掛け算が強み
  3. 当期純利益は219%成長、営業利益率65%の超高収益体質

 

会計なんていう堅苦しくて古い業界でも、成長を続けている会社があるんだ。

変わらない業界だからこそ、新しい課題解決の手法はインパクトが大きいということね。

 

東証一部上場企業の中で、たった1社しかない専門家集団

 

約3500社もあるのに、その中で競合が1社もいないんですか?

FPGが扱っている「日本型オペレーティング・リース(JOL)」という領域は、大手証券会社が子会社としてやっていることはあっても本業にしてるところは少ない。矢野経済研究所の2016年の調査によると、日本で専業でやっているのは2社、うち東証一部上場企業はFPGだけよ。

 
リース市場環境図
 

FPGは、180社5兆円のリース市場の中でも特に成長領域にいるんですね。JOL市場規模そのものは小さいながらも、5年で2倍の規模に拡大してます。

企業経営において、複雑な管理会計上の課題が出てきたときこそ、FPGの出番なの。

どんな時ですか?

「いきなり利益が出すぎてしまった」とか「急激に株価を下げたい」といった時ね。

利益が出たら悩みなんてないじゃないですか! 株価も上がってた方が嬉しいに決まってる……

じゃあ、あなたが株式会社FactLogicの社長だとして、当期純利益が1年で1億円から10億円に成長したらどうする?

もちろん喜びます。それから給料も上げて、新規事業立ち上げもしようかな!

呆れたポジティブ思考ね。何も手を打たないと、来年の法人税で死ぬわよ。

あ、法人税は前年度の業績に対してかかるから、利益が10倍になったらいきなり納税額が跳ね上がるのか……

しかも、急成長するような会社はまだ規模が小さいことも多いから、キャッシュ(現金)が少なくて困ることもある。こういったケースで、企業の成長にブレーキを掛けないようにするのがFPGのサービスよ。

管理会計って、ガンガン攻めるだけじゃなくて守りも固めながら進めなくちゃいけないんですね。

そう。FPGは企業の急成長や事業継承など大きな変化が起こるときに複雑な会計手法を駆使して、経営の「守備」を支援するのが仕事なの。

 

世界のリース案件アレンジメント力と、販売パートナーシップの掛け算が強み

 

FPGを東証一部上場まで押し上げたのは、「JOL」というサービス。これを利用すると、企業は利益を将来に繰り延べすることができる。

一気に利益が10億円になったら困るけど、それ分散して計上すれば経営上も安定するからメリットになる、ってことですよね。

ビジネスの基本は、中小企業であってもグローバル大企業であっても、「お金はできるだけ遅く支払う、売上はできるだけ早く手に入れる」だからね。キャッシュ・フロー経営は、経営戦略の基本よ。

JOLが便利なのは分かったんですけど、結局JOLって何なんですか?

痛いところ突くわね……相当難しいから覚悟して聞いて。ここは飛ばしてもらっても構わないわよ。

 
JOL
◆日本型オペレーティング・リース(JOL)とは

船舶や航空機は非常に高価なため、海運会社などの借り主は、リース(長期間のレンタル)を契約することがよくあります。リース会社自身は、銀行から融資を受けて船舶等を購入することが一般的です。

JOLとは、この融資を銀行だけでなく、一般企業からも募る形式のこと。もちろん、一般企業1社だけで融資が賄える額ではないので、同じニーズを持った複数のクライアントを集めてまとめる必要があります(これを、「出資者を募る」と表現します)。各ステークホルダーのメリットは以下の通りです。

  • 借り主:船舶等を購入するには多額の現金が必要だが、リースなら使用期間に応じた一定のリース料のみで良いので、多額の現金を一度に用意する必要がなくなる。
  • FPGなどJOL運用企業:リース契約そのものの手数料や、リース期間が終了して戻ってきた船舶等の売却益が手に入る。
  • クライアント企業:リース期間中は、船舶の一部を所有していることになるので、出資金を費用として計上できる。これにより、自社の利益を一時的に相殺できる。リース期間終了後は、出資者としてJOL運用企業が得た利益の一部を受け取ることができると同時に、出資金が戻ってくる。こうして、利益を将来に繰り延べできる。

と、とにかく凄いことはよく分かりました……つまり、非常に複雑な金融商品ってことですね。

難しさは2つある。まずは、リース対象となる商品の需給を把握・予測するスキルが不可欠である点。

確かに、船のような大型投資ニーズは世界各国・各社の情報を日頃から掴んでないと分からない。需給バランスを適切に予測できないと売却時に大損するリスクがありそうです。

2点目は、出資者を集めるところ。利益を繰り延べしたいなんてナイーブな経営情報は誰も外に出そうとしないから、それをある特定の時期に複数社探し当てるなんて、普通なら絶対無理ね。

じゃあどうするんですか?

難しいポイントの1点目、リース案件を獲得する方は、ドイツのグローバル航空機管理会社をM&Aしたり、オランダ・シンガポール・ドバイなど世界に拠点をおいて情報収集したりする方法で実現しているわ。

出資者を集める方は……企業の財務状況を知っている人たち、つまり会計事務所とか、金融機関と提携すればいいんじゃないですか?

いい発想ね。実際に全国で2500以上の会計事務所、銀行や証券会社105機関と提携してるわよ。

世界と国内の双方でパートナーネットワークを結んではじめて、やっとJOLが動き出す。だから強みなんですね。

 

当期純利益は219%成長、営業利益率65%の超高収益体質

 

連結決算になった2013年以降の業績をまとめてみたんですけど、特に2015年は売上だけじゃなくて、当期純利益も219%成長と飛躍の年だったみたいです。営業利益率も65%とずば抜けて高い。

 
FPGの業績データ
 

JOL市場では、FPGが約30%でトップシェア。特に船舶と海上輸送用コンテナの2商品のJOLは、FPGが独占状態ね。

社員数は157名だから……一人あたりの営業利益額は6400万円にもなるのか!

監査法人をはじめとして財務会計の専門家は多い。けれど管理会計上の課題解決の手法はまだ開拓の余地があるし、担い手も少ないからビジネスチャンスがあるってこと。

 

やっぱりMBA取って理解深めたほうがいいのかな……

管理会計を学ぶのに、MBAである必要があるのかしら。論理が飛躍してない?

え! それは、えっと……

私はMBA否定派ではない。でも、MBAは経営に対する課題を感じて、自分の仕事に行き詰まった時に行くのがいいと思ってる。実際、米国MBAの社会人比率は86.1%というデータもある(Student Financing of Graduate and First-Professional Education: 2007-08)。

application essayの選考もあるし、もし行くなら目的を真剣に考えないと行けないのか。

MBAを履歴書の飾りにしようなんて考えないことね。

 
ハーバード
【今夜のカクテル】ハーバード
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