【外コンBARふぁくろじ】コンサル選考対策ワード「ジョイントベンチャー」を具体事例で分析

PCS2017

外コンBARふぁくろじ

 

就活中の東大生・ムツオがサマージョブ後に連れていかれたのは、外資コンサル出身のバーテンダー・リサが店主を務める“外コンBARふぁくろじ”。どこかで会ったことありませんか、そう尋ねるムツオに、彼女は今夜もささやく。「知ってた? 私は『ジョイントベンチャー』が分からない男なんて、願い下げよ。」

 

第18夜:M&A、ジョイントベンチャー、新規事業開発を組み合わせた成長戦略「株式会社リログループ」が凄い

 

この前、テルモが脳血管内治療のアメリカ医療機器メーカーを400億円規模で買収したニュースを見ました。

JBIC(国際協力銀行)がM&A資金を融資した案件ね。

そうなんです! JICA(国際協力機構)みたいな名前だから対外援助系かと思ってたんですけど、JBICはインフラ・エネルギー・M&A分野などの大型プロジェクトに融資するビジネス的な銀行だったんですね。

今夜は、JBIC融資先企業の戦略分析してみない?

どんな会社なんですか?

JBICのM&A案件融資先のひとつで、2016年9月にアメリカの調査会社を買収したリログループの戦略よ。

 

リログループが優良企業である3つの理由

  1. 世界7カ国に展開、米国の大手ファンドも投資する知る人ぞ知る企業
  2. 16期連続増収、ROE22%の非常に高い収益性
  3. 日本初のサービスを複数立ち上げ、業界の常識を覆す

 

普段は国内目線の分析になりがちだけど、海外からどう見られているかを知るには、対象企業の大株主に外資系ファンドや投資銀行があるか調べてみるといいわよ。

ゴールドマン・サックスの投資でUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)が復活したって案件もありましたね。

ファンドにも、環境系・中小型・新興国とかいろんな切り口があるから、どういうコンセプトで投資対象になっているかを見るだけでも楽しいのよね!

リサさんが輝いてる……

あれ、言ってなかった? 私コンサル辞めてからは、午前中は投資して午後はお昼寝して、夜はBARやってるのよ。

 

世界7カ国に展開、米国の大手ファンドも投資する知る人ぞ知る企業

 

リログループは、アメリカ、イギリス、中国、タイ、インド、メキシコ、ブラジルに支社を持ってるわ。

普通の日本企業の海外進出先はアジアが多いのに、アメリカに一番拠点が多いなんて珍しいですね。ニューヨーク本社含め、米国内だけで13点もある。

大株主でいかにも外資系なのは、フィデリティ証券のファンド、ステート・ストリートといったアメリカの大手金融機関や、ノルウェー政府年金基金ね。

 
大株主抜粋
 

でも、これでリログループがどんな企業か分かるんですか?

分かりやすいのはノルウェーの年金基金。年金は安定したリターンを求めて長期運用する傾向があるから、年金基金から投資されてる企業は長期的に成長しそうと思われていることが多い。

でも、証券会社なら登記目的の短期売買もありえますよね?

じゃあ、フィデリティ証券のファンド名で検索して確認してみて。

わ、英文サイトだ……えっと、市場からは過小評価されているが高く成長し得る企業にフォーカスしているファンドって書いてあります。※

そう、つまりグローバルの認識でも、知る人ぞ知る優良企業ってことなの。

※本記事は、投資勧誘を目的にした情報ではありませんのでご注意ください。

 

16期連続増収、ROE22%の非常に高い収益性

 

客観的にどう思われているかは分かりましたけど、実際の数字はどうなんですか?

ふうん、きちんと定量的にものごとを把握するクセがついてきたの?

当たり前です、法学部生だって数字は出せますよ!

 
売上高とROE
 

これは売上高とROEの図ね。

さっきは「安定して、長期的に成長し得る」という定性的な評価がなされていたので、どれくらいのペースで成長し、どれくらいの投資効率なのかを数字で見ようとしたんです。

いいじゃない、どう思う?

すごく順調に成長していて、しかもROEも22%か。

日本の上場企業でROE20%超えしている会社が1割以下であることを考えると、すごくいい値ね。

自分の予想が数字で裏付けられると、なんだか嬉しいです。

あなたも分析の楽しさが分かってきた?

 

日本初のサービスを複数立ち上げ、業界の常識を覆す

 

リサさん、最初にも話しましたけど、リログループがアメリカに多く拠点を持ってるのは不自然じゃないですか? これまで分析してきた企業は、世界に分散してるか、アジア圏に集中してるかが多かったです。

それは、リログループがもともとグローバル進出企業のサポートから始まった会社だからなの。創業時の1980年代は、バブルもあって欧米への進出ニーズが大きかった。

リサーチやコネクションで他社の海外進出サポートするビジネスモデルってことですか?

「企業の海外進出支援」では、進出したらその後の仕事がなくなるわよ?

そうか、このモデルだと一時的には売上が立つけど、継続的に成長するのは難しいのか……

じゃあ、「海外拠点に赴任する人」への支援サービスならどう?

海外赴任する人……そうか! 拠点は一度設立したら終了だけど、海外赴任する人材は一定期間で入れ替わるから、継続的に売り上がるビジネスモデルになるんだ。

日本で初めて「リロケーションサービス」というビジネスモデルの事業化に成功したのがリログループだったの。海外赴任や国内転勤者を対象とした持ち家の管理サービスから始まって、社宅や賃貸といった不動産業、企業向け福利厚生事業、海外現地サポート事業などに多角化していった。

新規事業をどんどん立ち上げたんですね!

M&Aも積極的にやってるし、ジョイントベンチャーや資本提携を通じての事業開発もしてるわよ。

資本提携は提携する会社同士が出資し合うことで、ジョイントベンチャーも提携する会社が出資し合って一緒に事業を立ち上げることで、ってあれ? 同じ??

知ってた? 私は『ジョイントベンチャー』が分からない男なんて、願い下げよ。

ええっ、そんなあ……僕に教えてください! きっと選考にも役立つと思うんです!

コンサル選考対策ワード

ジョイントベンチャー

ジョイントベンチャーとは、ある事業を行うために互いに出資して新しい合弁会社を設立することです。M&Aと、アライアンス(資本提携や業務提携)の中間にあたる施策として、1970~80年代は主に海外進出時に、90年代に入ってからは新規事業立ち上げ時などでも良く利用されるようになりました。

資本提携(提携する会社同士が互いに出資し合うこと)やM&Aは、企業経営の独立性が保たれないというデメリットがあります。一方、業務提携は簡単にできるものの、強制力が少ないため名ばかりで終わってしまうことも少なくありません。ジョイントベンチャーであれば互いに新会社へ「出資」という形を取るので、経営の独立性を保ちながらも事業成功にコミットすることが可能です。

友好的M&Aや業務提携とは異なり、ライバル企業同士が手を組む場合もあります。例えば、伊藤忠丸紅鉄鋼は丸紅が50%、伊藤忠が50%出資したジョイントベンチャーです。もし、総合商社である伊藤忠と丸紅がM&Aするという事態になれば、事業・企業文化双方で大きな困難を伴うことが予想されますが、ジョイントベンチャーであれば特定の事業についてのみ統合できるので、少ない労力で顧客拡大やスケールメリットを狙うことができます。

 
ジョイントベンチャー
 

リログループではジョイントベンチャーが4社、資本提携が1社、M&Aによる連結子会社化が16社、合併が1社ね。

2014年~2016年だけで、国内外含め12社もM&Aしてるのか。企業内で多角化の可能性を探るのもおもしろいかも。

どのような投資の方法で事業拡大を進めるかは、コンサルでもよく扱うわ。

僕しかお客さんがいないBARが潰れないのも、リサさんの午前中の投資益のおかげですもんね。

失礼ね! BAR単体の経営戦略だってまともに回ってるわよ。あなたが飲んでる今夜のカクテル、1500円にしてもいいの?

ええっ、一番安いの頼んだのに!

 
カシスオレンジ
【今夜のカクテル】カシスオレンジ
いつもは一番安いけど、今日だけ1500円のカクテル。コリンズグラスに氷を5個、クレーム・ド・カシスを45ml入れてからオレンジジュースをゆっくり注ぐと、比重差で下1/3カシス、上2/3オレンジの層に分かれる。その後バー・スプーンをグラスの底につけて、スプーンの溝に沿ってくるくるとステアすると、綺麗なグラデーションになるの。これがさっと出来るとモテるわよ。

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