【外コンBARふぁくろじ】コンサル選考対策ワード「プラットフォーム戦略」を具体事例で分析

外コンBARふぁくろじ

 
就活中の東大生・ムツオがサマージョブ後に連れていかれたのは、外資コンサル出身のバーテンダー・リサが店主を務める“外コンBARふぁくろじ”。どこかで会ったことありませんか、そう尋ねるムツオに、彼女は今夜もささやく。「知ってた? 私は『プラットフォーム戦略』が分からない男なんて、願い下げよ。」

 

第5夜:これまで官公庁や金融機関では実現できなかったイノベーションの旗手「GMOペイメントゲートウェイ株式会社」が凄い

 

ふーん、ジーンズを履いて来るなんて珍しいじゃない。

今日は就活が無かったんです。コンサルは大企業の役員以上を相手にすることが多いから、基本はスーツ仕事だと分かってはいるんですけど……やっぱりデニムのほうが気楽です。

あなたはジーンズ誕生のきっかけ、って知ってる?

リーバイスがゴールドラッシュに沸くアメリカ西部で作業着として作った、というエピソードですか?

そう。誰もが金脈を求めて鉱山へと向かったのに対し、リーバイ・ストラウス氏は鉱山に背を向けた。代わりに、溢れかえるほど集結する鉱夫たちに対して売った「破れないズボン」が話題になり、大企業へと成長したの。

ブームに乗るんじゃなくて、ブームを利用して成長するという考え方は、戦略立案時にも使えそうですね。

近年だと、IT分野が良い例ね。2016年8月末時点でAppleの時価総額は58兆円で世界1位、Googleの持株会社Alphabetの時価総額は55兆円で世界2位。金脈を探し当てた鉱夫のごとく成功した企業がある一方、それ以外の企業は厳しい競争にさらされている。でもそんな状況で、まるでリーバイスのように「ITに集まる人のニーズ」に応えたことで急成長を遂げている企業があるのよ。

リサさん、分析してみたいです!

 

GMOペイメントゲートウェイが優良企業である3つの理由

  1. 加速度的な成長を実現する、ストック&トランザクション構造
  2. 官公庁・インフラ・銀行にはできなかった領域に切り込む
  3. 「業界で唯一の東証一部上場企業」のもう一つの意味

 

下の図を見て。これは、GMO-PG(GMOペイメントゲートウェイ)の売上高・経常利益の推移よ。

GMOペイメントゲートウェイ売上高・経常利益推移図

すごい……! これを見せられたら、右肩上がりの成長だと納得せざるを得ないですね。

でも、今回重要なのは成長そのものじゃない。どうやって成長を生み出しているか、ということなの。

 

加速度的な成長を実現する、ストック&トランザクション構造

 

そうか、今提示されている財務データだけだと「ゴールドラッシュに乗った鉱夫が金脈を探し当てた」ように、たまたま拡大しているIT市場に乗っかっただけとも考えられます。

GMO-PGの分析をする上で面白いのは、売上高のセグメント別推移図よ。

 

GMOペイメントゲートウェイのセグメント別売上高の推移図

 

フローとストックが安定した成長推移をしながら、トランザクションが急拡大している……?

クライアントから定期的に入る固定金額である「ストック」、サービスの利用量に応じて課される手数料としての「トランザクション」が組み合わさっているから、一貫して成長を続けることができるの。

ストックというのは、一度クライアントを獲得してしまえば、その後は特に営業努力をしなくても毎年同じ金額が入ってくる、ということですよね。

そしてトランザクションは、サービスの利用増に伴って売上が増えるものだから、「お客さんが求めるサービス」を追求するだけでどんどん金額が伸びていく。

車やスマホなど普及率が高い「モノ」で売上を上げるには、基本的には買い替え需要を狙うしかない。でもGMO-PGは、伸びている業界にかかわる人・企業に対してサービスを提供するタイプのビジネスモデルだから、サービスが便利である限り成長し続けることができるんですね。

もう一つの大きなポイントは、このビジネスが『プラットフォーム戦略』を取っているということよ。

そんな戦略、初めて聞きます。

知ってた? 私は『プラットフォーム戦略』が分からない男なんて、願い下げよ。

ええっ、そんなあ……僕に教えてください! きっと選考にも役立つと思うんです!

コンサル選考対策ワード

プラットフォーム戦略

プラットフォーム戦略とは、複数のグループ・企業のニーズを仲介する「場=プラットフォーム」を構築し、グループ間の相互作用を誘発するビジネス形態のことです。Appleの「iTunes」、楽天の「楽天市場」などはわかりやすい例でしょう。

なぜプラットフォーム戦略が近年注目を集めているのか。それは、情報・人・金すべての流れがプラットフォーマー(プラットフォームの主催者)に集うという、ビジネスモデルの性質にあります。一度プラットフォームの主催者として地位を確立すると、プラットフォームを提供するだけで、プラットフォームを利用する無数の企業から手数料や利用料を受け取るビジネスを展開することが可能です。

プラットフォーム戦略

 

今では、大手企業や日本年金機構、東京都等の公的機関をはじめ、約7万のクライアントがこのプラットフォームを利用している。たぶん、あなたはGMO-PGのサービスを利用していることすら気付いていないでしょうね。

ここまで生活に密着していると、もはやインフラに近いものを感じます。

広告事業や海外事業の展開に加え、BtoB向けの金融サービスの領域もスタートしている。プラットフォーム戦略は、とても強力なの。

 

官公庁・インフラ・銀行にはできなかった領域に切り込む

 

リサさん、もったいぶらないで、その「サービス」の内容を教えてくださいよ!

GMO-PGは、ECサイトにおけるクレジットカード決済をはじめとした多彩な決済手段の提供と、金融サービスの会社ね。これが何を意味するか分かる?

金融や決済……? あ、この前分析したオリックスに似てます!

そう、金融情報の集うところには、個人と企業の財政情報が集まるから、そのデータを元にいろいろなビジネスが展開できる。

でも、例えば銀行振り込みだった税金を、ネットでクレジットカード決済できたら便利だなんて、誰でも思い付きそうなビジネスですよね?

これまでの方法を変えるのは、特に行政のような規模の大きい硬直した組織にとっては、すごく面倒なの。GMO-PGが出てきて、既存の仕組みを変えてくれたからこそ私たちの生活が便利になった、と言ってもいいんじゃないかしら。

 

「業界で唯一の東証一部上場企業」のもう一つの意味

 

財務データを見ると14期連続で増収増益しているし、これだけ優秀な会社なら上場していても当然な気がします。

上場しているのは、何も業績が安定していること、成長していることの証だけじゃない。そのメリットは何?

うーん……官公庁なんかに信用してもらいやすい、とかでしょうか……? 東証一部上場ということは、企業の成長と社会への貢献を市場が監視してることになるから。

そうね。もう一つ重要なのは、いわゆる「上場メリット」ね。GMO-PGは平たく言えば金融ビジネスであり、決済を代行、つまり一時的に肩代わりしているから、事業を安定させるために普通の企業よりも大きな資金が必要になる。

これまで以上にビジネスを拡大するためには、上場によって資金調達し、資本を増強させることが大切だったんですね。

一番最初に上場したから、いち早く十分な資本と信頼が手に入り、より強力なプラットフォームとして成長を加速できた。

プラットフォーム戦略、先行者利益といったものの見本のような会社なんですね!

そうそう、一つ言い忘れてたんだけど。お店に来てくれたとき、「ジーンズはいて来るの、珍しいね」って言ったじゃない。

え? 確かに今日は私服ですけど……?

ジーンズの上、就活ジャケット着てるわよ。

 
ゴールドラッシュ
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