【戦略コンサル内定の極意vol.1】相手のニーズを捉える抜群の対応力で内定獲得

新たに連載を始める「戦略コンサル内定の極意」は、憧れの戦略コンサルティングファーム内定者に、その内定を勝ち取った理由を伺うシリーズです。第1回に登場するのは、MBBを含む多数のコンサルティングファームからの内定を手に入れた理系大学院生。面接官やライバルの心理を汲み取り、戦略的に自身の振る舞い方を鍛えるそのプロセスは、コンサルタントとはロジカルさだけが武器ではないことを教えてくれます。

目次

プロフィール
1. 難しいからこそ面白い”経営”を学びたい。だからコンサルへ
2. コンサルに内定したのは、考えるのが好きだから
3. 夏ジョブでMBBに内定したケース面接対策
4. メンバーに合否を左右されない、グループディスカッション対策
5. ケース面接で一方的な進行はNG。面接官と よい議論をするコツとは?
6. ジョブは「能力を最大限アピールできるか」が合否の分かれ目
7. 対策さえも楽しむことが、内定への近道

プロフィール

内定者Aさん

理系大学院所属。学部時代は学生団体に所属し精力的に活動。長期インターンシップも複数経験し、MBB含む複数のコンサルティングファームから内定を獲得した。

難しいからこそ面白い”経営”を学びたい。だからコンサルへ

——まず初めに、コンサルティングファームの志望理由を教えてください。

内定者A(以下A):最初は戦略コンサルティングファーム(以下戦コン)、外資系投資銀行のIBD部門(以下外銀)、メガベンチャーを考えていて、最終的に戦コンを選んだという形になります。
まず、この3つを就職先に考えていた理由を述べると、今までの経験から自分は難しく影響力のあることが面白く楽しいと感じていて、自分にとって“経営”がそれに当てはまると考えたんですね。そこで早くから経営に携わる仕事やキャリアを考えたときに、この3つが良いかなと思いました。

最初は、経営者と関われて、かつファイナンスという専門的なスキルが身につく外銀が第一志望でした。最終的に戦コンに決めたのは、選考が進むうちに外銀の思考プロセスに違和感を感じるようになったのが大きかったですね。
外銀は最終的なアウトプットがM&Aや資金調達に限られています。しかし、M&Aは上手くいくと影響はとても大きいですが上手くいかないことも多いですし、そもそもM&Aが最適な答えではないこともあるじゃないですか。
それなのに、外銀では「提案するM&Aがいかに良いものなのか」というストーリー設計がメインになるように感じました。結論ありきの思考プロセスではなく、何が最適かを考える「分析」に重きが置かれている戦コンの方がいいなと思うようになりました。

またそれだけではなく、戦コンも職位が上がるに従って特定のインダストリーやファンクションのプロフェッショナルになれること、将来的にファイナンスより事業全体を俯瞰できるポジションに就きたいと考えたこともコンサルを選んだ理由です。

——ではメガベンチャーではなく、戦コンに決めたのはなぜですか?

A:一番大きいのは、「メガベンチャーに就職した自分の未来がある程度描けてしまうから」ですね。所属していた学生団体の仲間はメガベンチャーに就職する人が多くて、メガベンチャーに行った場合の未来はとても描きやすいんですよね。
私自身は自分にはまだまだ伸びしろがあると思っていて、その伸びしろをきちんと活かして成長につなげるには未来が明確に描けない方が良いと思うんです。その方が楽しいと思いますし。

あとは、メガベンチャーだと配属されるポジションによってできる経験が違ったり、他の業界よりはスピード感はあるけれど1年目から経営に携わることはできない可能性も高いのもありますね。

就活で感じた私見ですが、自分も最前線に立つことに強みがある「事業家」になりたいのならベンチャー、大きな問題点を見つけたり、組織をマネジメントすることに強みを持つ「経営者」になりたいのなら戦コンはいい選択肢だと思います。

コンサルに内定したのは、考えるのが好きだから

——複数の会社から内定をもらっていると思うのですが、何が評価されたと思いますか?

A:コンサルティングファームで評価された点は3つあって、「思考スピードが早い」「主体的に思考ができる」「考えるのが好き」という点だと思います。

「思考スピードが早い」というのは分かりやすいと思うんですが、構造化が早いとか論点の把握がスムーズとかそういった部分ですね。

「主体的に思考ができる」というのは、議論をドライブしようとしていたということです。ジョブに参加できるような人は優秀な人が多くて、その中に入るとオーナーシップを持てない場合が多いんですが、その中でもしっかりと議論を進めようとしていた点が評価されたと思います。

最後の「考えるのが好き」というのは、コンサルタントとして成長するのに非常に重要な観点ではないでしょうか。コンサルタントという仕事は考え続ける仕事で、考えるのが好きではないと伸びないし楽しくないと思います。自分は考えるのが好きだし、ディスカッションも好きなので、社員さんとの議論を通してそれをしっかりと伝えられたのが良かったと感じます。

——考えるのが好きなのは小さい頃からですか?

A:そうですね、昔からですね。子どもの頃から考えるのは好きで、それは両親が子どもが抱く小さな疑問に答えを出させようとしてくれていた影響は大きいと思います。小中高と塾に通うことはなかったのですが、科学系の雑誌だけは小中とずっと買ってくれていて。それを読んで日常の疑問を自分で色々考えていたのは大きな経験ですね。

あとは学生団体で、自ら議論を進める経験をしたのも大きいと思います。最初は、良い論点を設定できず議論が進まなかったり、他の人から論理のズレを指摘されたり、全然上手くいきませんでした。
でも、良い論点が設定できるようになると、議論の結果もとても良くなって、論点を構造的に整理する重要性を感じ、楽しいなと思いました。

あとは、「考えることにより考えなければ辿りつけないところに辿りつける」というのも考えるのが好きな理由の1つです。特にディスカッションは、自分1人で考えていたら辿りつけない答えを出すことができて、新しいことを知れるので、とても楽しいと思っています。

——戦コンの社員さんはどんな人が多いですか?

A:総じて賢い人が多かったです。パートナーとまでなると本当に頭が切れます。ジョブの際に社員さんとディスカッションすることが何度かありました。そのときに、社員さんは背景を知らずその場でディスカッションしているのに、レスポンスがとても早くて、しかもハイレベル。本当に頭がいいなと思いました。
ディスカッションの姿勢から、議論が好きなんだなというのもとても伝わりました。

また外資コンサルというと論理的で冷酷なイメージを持つ方もいると思いますが、コンサルもクライアント商売ですし、思った以上に接しやすい方が多かったです。

夏ジョブでMBBに内定したケース面接対策

——選考対策について聞きたいのですが、主にやっていたことは何ですか?

A:戦コン向けの対策で言うとケース面接対策がメインになりますね。加えて、外銀も受けていたので、外銀の選考用にいわゆる自己分析と金融に関する勉強もやっていました。

戦コン向けにケース面接について時系列に沿って説明しますね。

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