A. 簡単ではありません。その理由は主に3つあると考えられます。
1つ目の理由として、コンサル会社での選考試験が特殊であることが挙げられます。フェルミ推定やケース問題は、最近では商社や金融などの大手企業でも課されるようになってきていますが、なかなか就活生には馴染みがないものです。今まで経験したことのないタイプの問題に取り組まなければならないということが、コンサル就活のハードルを上げているといえるでしょう。
2つ目の理由として、コンサル会社の数自体が他業界に比べて少ないことが挙げられます。食品業界や金融業界などは100社以上の主要な会社が存在します。一方で、コンサル会社の数は少なく、主要な外資コンサル企業だと20社ほどしか新卒採用をしていません。「数撃ちゃ当たる」という戦法は取ることが出来ないのです
3つ目の理由として、コンサル会社を志望する学生のレベルが総じて高めであることが挙げられます。インターンの説明&選考会やインターン本番の場に行けば分かりますが、東大や京大、早慶などの一流大学の学生が多いうえに、ビジネスコンテストで優勝した経験や長期留学の経験などを有している学生に会うこともあります。基礎的な学力の高さに加え、他人に語れる面白い経験をしている優秀な学生が多く集まるのがコンサル就活です。
「これじゃあ自分にはコンサル就活は無理かな…」と諦めそうになりますが、それは早とちりというものです。確かにフェルミ推定やケース問題は見慣れない形式の問題ですが、対策情報を集めて、問題演習をこなせば1カ月ほどでできるようになります。コンサル会社の数も少ないですが、考え方を変えれば一社ごとの会社研究に時間をかけられるといえます。内定をもらえない人は100社や200社受けても内定をもらえないといいますが、それは多くの場合一社ごとの会社研究に十分な時間をかけておらず、面接官の印象が悪いからだといいます。
また、大学受験の勉強においては東大生や京大生に敵わなかった人でも、コンサルタントの適性においては彼らを上回ることは可能です。暗記主体の受験勉強とは異なり、「いかに自分の頭で考えられるか?」が問われるコンサル就活では、意外な人が適性を有していることが珍しくありません。現時点で適性がなくても、トレーニング次第でいくらでも能力開発を行えるため、初めから諦める必要はありません。
まとめると、確かにコンサルへの就職は簡単ではありませんが、その原因は出題される問題の見慣れなさによるところが大きいです。正しい対策をすれば合格ラインに食い込むことは十分可能です。
Q&A一覧はこちら>【Q&A集】コンサル就活の小さな疑問、お答えします。
※本ページに記載している情報はFactLogicが独自にリサーチ、または各種メディアから収集したものであり、企業が公表している情報ではない場合があります。