A. ファームにもよりますが、多くがデータの収集と整理です
新卒1年目のコンサルタントは、いきなりクライアント相手にプレゼンテーションを行ったり契約を取るための営業に行ったりはしません。経営コンサルティングという仕事をするには、まずはクライアント企業の情報を集めたり、クライアントと競合する他社のデータを集めたりする必要があります。課題を解決するためには、まずは確かな現状分析が必要となります。1年目のコンサルタントは、データを集めて分析する「アナリスト」としての仕事を任せられ、膨大な量のデータと格闘する毎日を送ります。この最初の1年は、コンサルタントになるための最低限のデータ収集・分析能力を身につける修行期間と考えて良いかもしれません。
しかし、ファームによっては1年目から本格的なコンサルティング業務に携わることもあります。上司と共に3人ほどでチームを組み、1つのプロジェクトを担当するような場合は、ただのデータ収集係ではなく、戦略立案のためのアイデア出しや戦略の分析を行うこともあります。また、あるファームでは1年目からクライアント企業の元に常駐し、クライアント企業の社員と多くの時間を過ごしながら仕事をするという「ハンズオン」の形式で仕事をします。
では、どのファームが新卒1年目から裁量のある仕事を任せてもらえるのでしょうか?少なくとも、人数が多い大手戦略ファームやBIG4と呼ばれ総合系ファームでは、1年目から裁量の大きな仕事を任せてもらえるとは考えにくいでしょう。中小規模のファームであれば、上述した通りいきなりプロジェクトに主力メンバーとしてアサインされることもあり、裁量は大きい傾向にあります。とはいえ、大手ファームには別のメリットもあります。やはり大手は研修プログラムもしっかりしていますし、優秀なコンサルタントも数多くいます。じっくりと着実にステップアップを図れる環境であるため、中小ファームに比べて成長出来ないとも言い切れません。
まとめると、新卒1年目の仕事は基本的にはデータの収集と分析であり、ファームによっては戦略の立案にも大きく携わることができるということになります。
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