ここでは、ケース面接を受ける上での心構えをまとめています。ケース面接の対策を始める前やケース面接に挑む前に、しっかりと以下のことを頭の中に入れてから面接に臨みましょう。
ケース面接では、面接官とのコミュニケーションを忘れ、一方通行になってしまいがちです。あくまで、面接官とのディスカッションであることを忘れないようにしましょう。
目次
ケース面接で覚えておくべき9つの事
1、問題内容をよく聞く
クライアントが本当に求めていることは何かをしっかりと理解しましょう。聞き逃しがあってはなりません。
2、メモを取る
必要な情報をしっかりメモ書きしておくと、困った時に手がかりになります。問題を解く上で必要ない情報は基本的には与えられません。メモを残しておくことで、詰まった時に振り返ることができ、見落としに気づくことや意外な解決策の発見につながることもあります。また外資系戦略コンサル内定者によると、「メモは自分が一目見てわかるだけでなく面接官が見てもわかりやすい状態で書いておくことが重要」というフィードバックを面接中に受けたそうです。
3、問題の目的とクライアントの達成目標を確認する
問題の目的が明確な場合でも他に考慮すべき目的があるかもしれないので、確認しておく必要があります。特に1〜3の内容は適当に済まされがちですが、重要なポイントになってきます。というのも、ケース面接が想定している場面とは、あなたがコンサルタントとして実際のクライアントと打ち合わせをする場面です。数十万から数百万のお金が動く大事な30分の打ち合わせにおいて、しっかりと前提のすり合わせもせずに時間を浪費することは、コンサルタントとしてあってはならないことでしょう。
4、すぐに言葉を発する前に、頭の中で少し考える
思考スピードに自身のある人は気にする必要はありませんが、大多数の就活生は問題を聞いてすぐに筋のいい答えを出すことはできません。そのような場合、ポイントとずれた話をしないように頭で考える癖を付けましょう。実際の面接場面において「3分だけ考える時間をいただけませんか?」と言って自分で考える時間を作ることは全く問題ありません。パッと答えが出せないような場合では思い切って時間をもらうことも考えてみてください。
5、議論の全体観を意識する
自分が今話しているのは、全体の議論の中でどこに位置しているのかは常に意識しましょう。一つの論点に集中してしまったがために、考えなくてもいい要素を考えてしまい時間が足りなくなったという話はよく耳にします。
6、そもそもの目的を考える
論点を明確にしたり、より効果的な論点を見つけるために必要な姿勢です。
例えば、「個人タクシーの売上を向上させるには」といったお題で出た際に、「フレームワーク病」に陥っていきなり客数×単価の構造分解をしていくのではなく、「そもそも個人タクシーを運営している人が抱える課題ってなんだろう…どういうビジネスモデルなんだろう…」と考えて行くことが重要です。この例だと
- 時間的制約があり回転率が悪い
- ブランドがないため集客効率が悪い
- 備品などのコストが全て自分持ち
などがボトルネックになりそうです。ここまで見えてからフレームワークを使いましょう。
7、相手の反応や言葉を活かす
一方通行ではなく、コミュニケーションを意識しましょう。煮詰まって助けが必要な場合は思い切ってアドバイスを求めるのも手です。ヒントをもらった上で、そこからきちんと考える力があることをアピールできれば問題ないでしょう。
8、強い熱意と前向きな姿勢をアピールする
問題解決を心から楽しんでいる姿勢をアピールしてください。コンサルタントは頭脳労働の連続です。考えることをやめない人間、考えることが好きである人間が向いている職業になります。ケース面接はその力をアピールする格好の場です。思いっきりアピールしてください。
9、結論を要約しまとめる
ケース面接を通して、最終的に自分の結論をしっかりと述べる必要があります。結論ファーストでどういう施策を打つのかを述べ、その後それを補強する論を簡潔にまとめてください。
最後に
ケース面接は、練習を通しての慣れが大きいので、回数をこなすことでスキルアップしていきます。そして、大切なのはあくまで面接官とのコミュニケーションです。一方通行にならないように意識し、しっかりと面接官とディスカッションをするイメージで取り組みましょう。
ケース面接の具体的な進め方が知りたい方はこちらをご覧ください。
>【ケース面接対策】初心者でも選考突破に大きく近づく思考法
>外資戦略ファーム内定者が添削、ケース問題添削集
また、ケース面接で必要とされる能力については以下をご覧ください。
>【戦略コンサル内定者監修】ケース面接で求められている能力とは【ケース対策】
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