A. 船井総合研究所という戦略コンサルティングファームがあります。
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経営コンサルティングを依頼するのは、多くが大企業と呼ばれる資金力も組織規模も巨大な企業です。なぜなら、コンサルティングサービスというのは非常に高価なサービスであり、1件あたり数千万円~数億円の料金が請求されます。経営問題の解決のためにそのような巨額を投資できる企業というのは、当然ながら大企業のみです。資金力に乏しい中小企業にとっては、コンサルティングサービスというのは欲しくても手が出せない高価な商品なのです。
しかし、中小企業を主たるクライアントとしているコンサルティングファームがあります。それが「船井総合研究所(船井総研)」というファームであり、船井幸雄という人が創業した日系のコンサルティングファームです。船井総研は「野村総研」「三菱総研」のように◯◯総研という名称を有していますが、金融機関の系列にあるシンクタンク系のファームではなく、独立したファームです。それゆえ、分類としてはいわゆる「独立系ファーム」と呼ばれることもあります。
船井総研は他のファームではあまり見られない方法でコンサルティングを行います。契約を結んだクライアント企業に月に1,2回ほど直接訪問し、現場へのコンサルティングを行うというやり方を採用しており、月あたりのコンサルティング料金は他ファームよりかなり低く抑えられています。そのため資金力に乏しい中小企業でもコンサルティングサービスを受けられ、マッキンゼーやBCG、A.T.カーニーなどの大手・中堅の戦略ファームよりも身近な存在に感じられるでしょう。
現場へのコンサルティングというのも徹底しており、他のファームでは踏み込まないような細かい点についてもアドバイスをします。例を挙げると、あるスーパーマーケットへのコンサルティングを行った際は、店舗内に置くPOP広告の位置をどこにするか?という点についてまで細かく指示をしたといわれています。まさに「実行まで行う」という姿勢を徹底しているため、中小企業の経営者にとっては具体的な改善にまでコミットしてくれる船井総研の存在は大きいといえます。船井総研がメインプレイヤーとなっている中小企業へのコンサルティングに関しては、過去には外資系戦略ファームが参入してこようとしましたが、失敗しています。
船井総研の特徴としては、コンサルタントが1つの業界のみを扱う様に集中し、その業界のスペシャリストになることを目指すというものがあります。自動車なら自動車のスペシャリストになり、その分野を極めます。このように他のファームとは異なるタイプの企業であることを押さえておきましょう。
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