外資コンサルには学歴は関係ない、と言う話は本当か。

このコラムでは、就活サイトなどで時々目にする「外資コンサルには学歴は関係ない」という話が本当なのか?という点について話していきたいと思います。

結論:就職時の学歴フィルターは間違いなく存在する。

まず結論としては、就職活動時にいわゆる学歴フィルターが存在することは、コンサルティング業界でも同じようです。というよりもむしろ、他業界に比べても強力なフィルターが存在しているといって良いでしょう。実際、ESの時点で通過できる大学のラインが存在している企業は多数あります。通過者の筆記試験会場に行けばわかりますが、同じ種類の学生証ばかりが並んでいるという印象を受けます。
そこで、この先は「具体的なフィルター通過大学」と「なぜ学歴を見るのか」について解説していきます。

目次

1.具体的なフィルター通過大学
2.なぜ学歴を見るのか
3.高学歴の人以外はコンサルを志望するのを諦めたほうが良いのか

 

具体的なフィルター通過大学

一例として、実際の参加者に聞いたところによると、たとえばある外資戦略トップファームのジョブ参加者の内訳は、

東大2人(うち1人院生) 
京大 慶応 早稲田 一橋 各1人 

だったそうです。

また同じように他の外資総合系ファームでも、約30人中、東大が半分を占めていました。また興味深い話として、ある戦略系ファームでは、大学による偏見をなくすため(?)ジョブの自己紹介の時に大学名を言うことをしないように忠告がありました。

 

なぜ学歴を見るのか

学歴フィルターが存在している理由は主に2つあります。

1つ目は、「ES等の応募総数が多く、全てに目を通す時間を取るのは難しいから」です。
これは想像がしやすいと思いますが、大企業になればなるほど、応募数が多くなり、その数は数千となります。数千ものESに目を通すのは難しいため、良い人材が存在する確率が高い高学歴のみを通過させるフィルターを用いるようです。
また、最終学歴ではなく、学部の出身校で見ているというのもポイントの1つかもしれません。

2つ目は、「学歴は『仕事ができる、生産性が高い』ことのシグナリングになるという理由」です。
これは、高学歴は良い人材がいる確率が高いということに繋がるのですが、次のような考え方から来ています。

まず学生を2つのグループに分けます。

1.生産性が高いグループ
2.生産性が低いグループ

この2グループが共に難関大入学を目指すとします。

すると、次のようになります。

1のグループは、効率的に勉強ができる。
2のグループは、効率が悪いため、かなりの労力を要する。

その結果、2のグループは労力に見合わなくなり、難関大を諦めてしまうことが多く、1のグループの生産性が高い人が難関大に集まります。

このような理論から、学歴は『仕事ができる、生産性が高い』ことのシグナリングになります。そのため、生産性の高い人が欲しい企業は学歴でフィルターをかけるということです。

 

高学歴の人以外はコンサルを志望するのを諦めたほうが良いのか

高学歴の人以外は、学歴フィルターを突破できないからコンサルを諦めた方が良いのか?

結論から言うと、諦める必要はありません。

新卒で学歴フィルターを通過するのは難しいかもしれませんが、GMATやTOEIC、TOEFLなどの高得点や、CPA等の資格は大学名を補ってくれる可能性があります。
また、新卒で入社できなかったとしても、他の企業で経験を積み、中途入社という道もあります。

なので、就活ではもちろん、他の企業へ入社後も自分のできる最大限を尽くすことで、コンサルファームの入社に近づくことができるでしょう。

 

では「学歴は関係ない」とは何なのだろうか?

この答えの1つとして考えられるのが、入社後の出世競争についてです。つまりコンサルティングファームは完全に実力主義であり、日系大手企業などと異なり入社後の学歴による有利不利や学閥などがあまり存在しないということです。

 

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