ここでは、外資/日系コンサルティングファームでよくエントリーシートに登場する質問への対策法を各設問別にお話いたします。外資/日系コンサルティング・ファーム合計19社のエントリーシートの内容をまとめた『【保存版】有名コンサル19企業のエントリーシート(ES)質問まとめ』のページと合わせてご覧ください。
a.志望動機系
見られている点:熱意、情報収集能力
まずその学生が自社にどの程度興味を持っているのかを見ています。特にコンサルティングファームは各ファーム毎の違いがわかりにくく(特に外から見ていると)、個別のファームを志望する理由を書くのは少し時間がかかるかもしれません。そのためどの程度熱意と根気を持ってそのファームについて調べられるかが、この設問の回答に表れます。
b.過去の経験系
見られている点:コミュニケーション能力、リーダーシップなど一般的な資質
その人物がどのような資質を持っているかを見ます。コンサルに必要とされる資質は、地頭を除けば他一般企業と大差はないため、コミュニケーション能力やリーダーシップといった普遍的な能力がここで見られます。
c.未来目標系
見られている点:大局観、未来志向、社会貢献性
コンサルタントはファーム間または他業種への転職が多い職業です。それを企業側も承知の上なので、例えコンサルタントが踏み台のキャリアであると公言してでも、しっかりと自分の人生に目的を持っている人物の方がコンサルタントとしてのキャリアも成功することが多いです。またコンサルタントは企業や社会にが大きな影響を与えられる職業であり、大望や大局観をここで見ていることがあります。
d.価値観系
見られている点:個性的か、コンサルタント適性があるか
コンサルタントという職種は特殊で(激務、外国語の使用、転職の多さなど)、人によっては向いていない職種でもあります。特に安定した収入や平穏で忙しくない生活を求める人にはおすすめできません。価値観はその人が大事にしている人生の軸であり、この設問ではその点が見られているといえます。また、コンサルタントは属人的な職業であり、そのファームが持っている資産は所属する人材です。そのためそのファームの業績や仕事に結びつくのは個人の性質であり、より個性のある人物が際立って活躍できます。
e.その他(長所・研究内容)
たとえば長所であれば、「応募者自身が考える仕事上の強み」という意味です。長所を聞くことで仕事への適性を見極めています。そのため、自分の長所を一言で述べた後、それが実際にどう役立つか、役立ってきたかを述べます。その際、コンサルタントの仕事に活きることを述べられればベターです。
いかがだったでしょうか。以上のように、設問別にファームが見ている点を意識してESを作成していくことで、通過率はグンと上がるはずです。また、あまり良い志望動機が思いつかない時には、OB訪問をしてみるのはいかがでしょうか。意外と本音で話をしてくれることもあり、他の人にはない志望動機を作成することにも繋がります。
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