コンサル内定に不可欠なジョブ選考。難関選考を突破してジョブまで辿り着いたものの、内定を得ることができなかった、そのような話を聞いたことはありませんか。
今回は、せっかく掴んだジョブというチャンスをものにするための極意をお伝えします。
目次
各社のジョブ対策をしたい方はこちら>インターン/ジョブ
ジョブの内容
そもそも、ジョブとはどのようなものなのでしょうか。
ジョブとは多くのコンサルティングファームで選考に組み込まれている数日間に渡るワークのことです。グループごとにリサーチやディスカッションをしながら、仮想クライアントが抱える課題に取り組みます。
内容はファームによって異なり、グループではなく個人でワークに取り組むというファームもあります。仮想クライアントは様々な規模、業界の企業が設定され、課題も売上向上や新規事業立案など多岐に渡ります。
ジョブ選考に合格すると、そのまま内定となるファームと特別選考や面接に呼ばれるファームがあります。どちらの場合もジョブ選考ではコンサルタントとして働く能力があるかを主に評価しているので、本コラムではその能力があることを選考官にアピールするコツをお伝えします。
ジョブの進め方
次にジョブの進め方について説明します。
まず初めにやるべきことは、ジョブ期間中のスケジュール決めです。続いて、最低限の企業情報および市場の把握、仮説・仮説検証の繰り返し、発表内容の確認および質疑応答準備と進めていきます。
スケジュール決め
スケジュール決めは非常に重要です。初めにスケジュールを決めることで時間が足りなくなるのを防げるだけでなく、議論の道筋を全員で共有することもできます。
企業情報および市場の把握
この段階では、仮説を立てるのに必要な最低限の情報を収集しましょう。
企業情報の調査についてはこちらの後半を参考にしてください
>企業分析記事
仮説・仮説検証
調べた内容をもとに現時点で確からしい仮説を立てます。そして、その仮説を立証する方法を論理的に整理し、必要な情報を収集し仮説を検証します。
初めの仮説が最適解であることは、まずありません。検証の後、修正した仮説を立て検証するという、仮説・検証のサイクルを何度も回しましょう。
発表内容の確認および質疑応答準備
最後に質疑応答を含めた発表の準備をしましょう。
スライドを完成させた後、制限時間内に発表が終わるか話す内容が簡潔にまとまっているかなどを確認しましょう。質疑応答の準備も忘れずに行いましょう。
ジョブの評価方法
このようなジョブで企業は学生をどのように評価しているのでしょうか。
まず、評価の対象はグループワークと最終発表の2つに大きく分けられます。
この2つのうち、評価の大きなウェイトを占めるのは最終発表です。なぜなら、直接的な採用決定権を持っている重役は最終発表にしか顔を出さないからです。最終発表で力を出し切ることが高い評価につながります。
では、グループワーク、最終発表それぞれでは何を見られているのでしょうか。
グループワーク
グループワークでは学生がグループの中でどのように振舞っているのかを見ています。論理的に考え発言しているかはもちろん、具体的には以下のポイントが評価されています。
また、中間フィードバックがある場合は、フィードバックをワークに反映できているかも評価対象になります。フィードバックで指摘された課題に関しては、改善するように心がけましょう。
最終発表
最終発表は先に述べた通り評価の大きなウェイトを占めます。発表資料も含め論理的に分かりやすく発表できているか、質問に素早く的確に答えられているかが見られています。
ジョブでの注意点
以上の評価方法を踏まえたうえで、ジョブ中は何に注意すればよいのでしょうか。グループワーク、最終発表に分けてそれぞれ考えていきましょう。
グループワーク
まず、グループワークについてです。大前提として論理的に思考し発言することは求められています。しかしそれよりも、グループの中での振る舞いに注意しましょう。
例えば、いくら論理的で正しかったとしても、自分の意見ばかり通そうとしたり、他の人の意見の否定ばかりしていたりしたら、高い評価を得られません。また、いくらリーダーシップを発揮しようとしても、グループの全員がそのような姿勢では議論が発散してしまい、いいグループワークとは言えないでしょう。グループの他のメンバーの特徴を捉え自分の取るべき立ち位置を考えながら、議論を前に進めるような建設的な意見を言うように心がけましょう。
最終発表
最終発表についてです。プレゼンと質疑応答に分けて説明していきます。プレゼンに関しては、今回話し方等については割愛し、発表資料作成についてのみ考えます。発表資料では以下の3つに注意しましょう。
- ①論理的で簡潔であること
- ②ワンスライド・ワンメッセージであること
スライド1つにつき1つのメッセージを載せるということです。例えばクライアントの競合について説明するスライドでは、ただ競合についての情報を並べるのではなく、「最大の競合はA社である」などのメッセージをスライドのタイトルのところに記載するようにしましょう。
- ③説明したい内容は基本的にすべて載せること
なるべく口頭でのみ述べる内容をなくすべきです。クライアントは発表資料を見ながら話を聞きます。クライアントが一言一句発表を聞いているとは限らないので、重要な内容はすべて必ず資料に載せましょう。
このようなスライドを作るために、以下のようにスライドを作りましょう。
- メインメッセージだけを載せた空スライドを最後まで作る
- メッセージを支える本文を埋める
図を用いるなど、見やすく納得感を持たせることが重要です。
いきなり最初から作るのではなく、このようにスライドを作成することで、発表の道筋が明確になり議論や情報が足りてないところに気づくことができたり、分担してのスライド作成もスムーズになったりします。
質疑応答に関しては、自分が担当したところに関して質問されたら自分が必ず答えるという姿勢と、そのための準備が重要です。そのためには、質疑応答の準備は非常に重要です。ワーク中に想定質問応答集を作成し、自信をもって質問応答に臨めるようにしましょう。
参考>インターンの最終プレゼン発表、失敗しないポイント・コツ
さいごに
ジョブでの注意点等述べてきましたが、1番大切なのは自分らしく臨むことです。ジョブに参加できている時点で企業はその学生のことをある程度高く評価しています。自信を持って自分らしくジョブに参加しましょう。
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