最近、コンサルやIT企業などでよく聞かれるようになったフェルミ推定ですが、フェルミ推定を通して、何を見られているのか、みなさん知っていますか?論理的思考能力でしょうか?数値を正確に出せるかでしょ
うか?
今回は、フェルミ推定について理解を深められるように解説していきたいと思います。
フェルミ推定とは?
物理学者のエンリコ・フェルミ氏が自身が教鞭をとるシカゴ大学で、「シカゴにピアノ調律師は何人いるか」と出題したのが始まりだといわれています。同意語として、理工学の分野で用いられるオーダーエスティメーションがよく挙げられます。
フェルミ推定とは、つかみどころがなく調査するのも難しいような数量を、短時間でかつ論理的に概算することです。たとえば、「日本全国に郵便ポストは何本あるか?」「世界中で1日に食べられるピザは何枚か?」といった問題が挙げられます。マッキンゼーやボストン コンサルティング グループなどの戦略系コンサルティングファーム、グーグルやマイクロソフトなどの外資系企業の採用試験で過去に出題されているほか、欧米では科学的な思考力を育成する題材として、学校教育でも用いられています。
フェルミ推定の問題では、唯一絶対の正解を導くことが求められているわけではありません。出題者でさえ、その正確な数値を知らない場合もあります(むしろその方が多いです)。フェルミ推定の出題者は、導かれた答えが正しいかどうかではなく、その答えに行きつくまでの思考プロセスを見て、回答者の地頭力(ロジカルシンキング)や問題解決能力を図ろうとしています。
“数値の正確さではなく思考のプロセス”
フェルミ推定において企業が判断するのは、自分が持っている情報の範囲内で仮説構築する結論力。だから、求められているのは、その思考の過程であり、実際の数値との差異はほとんど判断基準にならないです。あくまで、仮説構築し、論理的に概算値を導き出せるかを見られています。
ポイントは3点
1、条件や数値をしっかりと仮定すること
2、ある程度の数値的な前提知識を覚えておくこと
3、決められた時間の中で論理的かつ短時間で答えを出すこと
最後に
「フェルミ推定=難しい」そんな風にイメージする方が多いと思いますが、難しいと感じるのはやり方を知らないだけで、決して難しいわけではないです。実務においても、いずれ必然的に求められてくる力でもあるので、しっかりと身につけておくことが望ましいです。以下で、フェルミ推定の代表的な例を解説していくので、是非、フェルミ推定で求められる思考のプロセスを学び、身につけましょう。
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