このページでは、マッキンゼー・アンド・カンパニーの面接の概要とその突破のための対策方法について解説していきます。
目次
概要
マッキンゼーの面接を選考ステップ別で解説します。
また、コロナ禍の影響もあり、近年のマッキンゼーの選考フローに変動がありますので、21卒・22卒を中心に紹介します。
21卒の選考では、面接は2次面接までであり、内定獲得のためにはジョブ参加が必須でした。
22卒の選考では、内定獲得にジョブ参加が必須ではなくなり、さらに内定獲得までの面接が全部で5回実施されました。ただし、1,2次面接がそれぞれ1回ずつ実施されるのに対して、最終面接である3次面接は3回実施され、計5回の面接を通過すると内定獲得となったようです。22卒におけるジョブの詳細に関しては、マッキンゼーのジョブをご確認ください。
1,2次面接
形式
ケース面接
人数
学生:1人
試験官:1人
所要時間
30分-1時間
実施場所
2022年卒
オンライン
2021年卒
東京オフィス
使用言語
日本語
最終面接
形式
ケース面接と一般面接
最終面接は人によって、同日に一気に行われる場合と複数日程で行われる場合があったようです。
人数
学生:1人
試験官:1人
所要時間
一般面接20分とケース面接30分の計50分を3回
実施場所
2022年卒
オンライン
2021年卒
東京オフィス
使用言語
日本語
過去出題例
マッキンゼーでは公式ホームページの「1.応募方法>ビジネスアナリスト>国内大学新卒採用情報」にて、ケース面接の例題を紹介しています。例題と似た問題が出題されるので、参考にしてください。
以下では過去出題された問題の一例を紹介しています。
1次面接
2022年卒
- とあるファストフード店の売上向上に関して、口頭で与えられるクライアントの情報や背景をもとに課題の原因分析を行い、その後与えられる表から読み取れる情報を述べ、新たな仮説を表を用いて行うケース問題
2021年卒
- ヨーロッパ圏内でスポーツ用品店を多店舗展開している企業の成長戦略を立てるときに、プロジェクトを始めるに当たって最初に考えるべき項目を網羅的に上げよ。それに関連した図表を分析し、計算問題を解け。これらを踏まえた戦略立て・評価をせよ。
2020年卒
- あるファストフードチェーン店の売上向上戦略を立てるときに、プロジェクトを始めるに当たって最初に考えるべき項目を網羅的に上げよ。それに関連した図表を分析し、計算問題を解け。これらを踏まえた戦略を立てよ。
2次面接
2022年卒
- 架空の北米の電力会社の新CEOが考える新しいパッケージ商品戦略に対して、背景やグラフなどの情報をもとに進めるべきかの判断せよ。
2021年卒
- アメリカで展開するレンタカー会社の成長戦略を立てるときに、プロジェクトを始めるに当たって最初に考えるべき項目を網羅的に上げよ。それに関連した図表を分析し、計算問題を解け。これらを踏まえた戦略を立てよ。
2020年卒
- あるアメリカの銀行の利益率を改善する戦略を立てるにあたり、打つことができる施策を網羅的に上げよ。それに関連した図表を分析し、計算問題を解け。
3次面接
2022年卒
一般面接
- 少数のチームでリーダーシップを発揮した経験について
- 意見が異なるチームでリーダーシップを発揮した経験
- 多様性を考慮してリーダーシップを発揮した経験
ケース面接
- ヨーロッパのプラスチック材料を製造する会社の売上/利益向上策
- ある建設会社のコストを抑える方法立案
- アメリカの地方銀行の収益向上策
詳細
1次面接
社員1人に対し学生1人の個別面接の形式で行われます。
面接が始まるとすぐにケース問題が始まります。ケース問題に関しては、公式ホームページで紹介されているような、網羅的に項目を挙げる問や図表の読み取りなどが出題されます。「他には?」と繰り返し聞かれるので、練習を積むことが必要になります。
2次面接
1次面接と形式は基本的に同じです。志望動機や他の戦略コンサルティングファームと比べてマッキンゼーを志望する理由を聞かれることもあるようなので、しっかり準備しておきましょう。
3次面接
3次面接は20分の一般面接と30分のケース面接からなる50分間で、それを3回行います。
面接官はマッキンゼーのパートナー役員でリーダーシップ経験についてさまざまな角度から聞かれるようです。またそれだけではなく各回ケース面接もあり、集中力と思考の持久力も求められます。
対策方法
マッキンゼーの面接では、ケース面接対策をしていくことがもっとも重要です。また、ケース面接の入りとしてフェルミ推定が多くの場合問われるため、フェルミ推定が苦手もしくは触れたことがない方は、対策していく必要があります。具体的な対策方法については、ケース問題対策記事や、フェルミ推定対策記事をご覧ください。
FatLogicではマッキンゼーの過去問を紹介しています。以下よりご確認ください。
>ケース問題集マッキンゼー・アンド・カンパニー編 vol.1
また、面接官とのコミュニケーションにおいては、非言語的なスキルや、自分でも気づいていないような癖やマナー違反などを意識する必要があります。頭の中で練習するだけでなく、なるべく実践に近い形で練習も重ねることが望ましいです。
選考フロー
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