A. 主に営業を行うのはパートナーという役職の人間であり、入社10~20年目くらいの人です。
「営業」という言葉を、「新しい契約を結んで案件を自社に取ってくる」という意味で使うのであれば、営業を主に行うのはパートナーという役職の人です。コンサルティングファームに入社した時点では、コンサルタントは「アナリスト」という役職からそのキャリアをスタートさせます。入社2~4年目には「コンサルタント」、4~8年目には「マネジャー」に昇格するのが一般的です。マネジャーになったあと、いよいよ限られた数名のみが「パートナー」に昇格し、社外の人とやり取りをして営業を行います。
アナリストやコンサルタントという役職の時点でも、パートナーの付き添いとして営業活動に赴くことはありますが、契約に関する交渉を行うのはパートナーの仕事だと言ってよいでしょう。つまり、パートナーの営業スキル次第でそのコンサルティングファームに仕事が入るか否かが変わってきます。某ファームでは、パートナーの力量不足が原因となり、ファーム全体に仕事が入ってこず、コンサルタントたちが暇を持て余すという状況に陥ったこともあるといいます。
いわゆる「営業」という仕事をしたくないという人にとっては、コンサルタントは良い職業かもしれません。入社1年目~10年目まで、ほとんど営業活動をしなくてすみますし、パートナーに昇格させられそうになれば転職を考えることもできるからです。営業をしたくないからコンサルに就職するというのは、あまり良い動機とは言えませんが、就職先を決める際の1つの要因として考えてもよいでしょう。
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