A:新卒でコンサルに入社することで、キャリアが不安になったりはしません。
むしろ、新卒でコンサルティングファームに入社することはキャリア形成に役立つ選択だといえます。
多くの社会人の方が口を揃えて言うのは、「人間は、新卒で入った会社のやり方に染まってしまう」という経験則です。
これはつまり、最初に入った会社が非効率的なやり方をするようなところであったり、意味もない古くからの慣習に囚われているような企業だったりすると、その会社に蔓延しているイケてないやり方に新入社員は染まってしまうということを意味しています。
最初の会社で覚えた「仕事の進め方」は、その後の社会人としての一生を決めると言っても過言ではありません。だからこそ、最初の一社は重要なのです。
一方で、コンサルティングファームに入社すると、社内研修などで頭の使い方を徹底的に鍛えられ、実際の業務でも工夫して仕事を行う必要が出てきます。
論理的に物事を考えたり、「そもそも何を目的としてこの仕事を行うのだろうか?」というように物事を根本から考えるクセがつくため、どんな業界に行ったとしても通用するスキルを磨くことが出来ます。
実際、コンサルティングファームから他の事業会社へと転職し、新たな職場で活躍しているという人は多く存在します。
”おすすめしない”言説の正体とは?
おそらく、「新卒でコンサルになるのはおすすめしない」という旨の発言をされる方は、以下の様なことを言いたいのだと思います。
「コンサルティングファームのクライアントは事業会社である。事業会社の抱える課題を解決するためには、コンサルタントがちゃんと事業会社のことを知っておく必要がある。実際に事業会社で働いた経験もない人間が、事業会社の経営者に対して適切なコンサルティングができるとは思えない。だから、まずは事業会社に新卒で就職して、事業会社内部の実情を知った上でコンサルタントに転職した方が、良いコンサルタントになれる」というものでしょう。
確かにこのような意見にも頷けるところはあります。しかし、この意見はもはや時代遅れのもだと言ってよいでしょう。昔とは違い、現在はコンサルタントも現場で事業の実行に深く関わります。
あるファームは、1年を通してコンサルタントをクライアントの企業に常駐させることもあり、その場合もはやその企業の一員と言ってもよいでしょう。
現場の実情を知らずに、経営トップ層にのみ抽象的なアドバイスをするという時代ではもはやありません。事業会社で働いた経験がなくとも、ちゃんと事業会社の人々に寄り添ったコンサルティング業務を行っているのが、現代のコンサルティングファームです。
まとめ
新卒でコンサルティングファームに入社すると、他の会社でも通用するスキルを身に付けることが出来ます。また、昔とは異なり今のコンサルティングファームでは事業会社との関わりを深く持つことができるため、新卒社員でも優秀なコンサルタントへと成長できるでしょう。今後のキャリアという面で考えるならば、コンサルタントは悪くない就職先です。
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